子供の自室に、学習机を買うべきか迷っている親御さん。
東大生の約83%がリビング学習をしていた※ことをご存知でしょうか?
とはいえ、実際にリビング学習を取り入れようと思っても、
- 兄弟の声やテレビの音で、子供の集中力が途切れたり
- 宿題や教材が出しっぱなしでリビングが散らかったり
などのデメリットが気になって、ご自宅では実践しにくいと感じている方も多いと思います。
そこで本記事では、700世帯以上の個別相談を受けた経験がある現役FPの土屋が、「東大脳の育て方」の本を参考にしつつ、以下内容を中心にリビング学習を成功させるコツついて紹介していきます。
- リビング学習のメリット・デメリット
- リビング学習を成功させる5つの対策
- 未就学児から取り入れたいお役立ちグッズ
教育経済学の研究で、子供への教育投資は「子供の年齢が小さいうちほど高い効果を発揮」することがわかっています。
ぜひ、未就学児〜小学生の間にリビング学習に適した環境を整えてみてくださいね!
土屋 剛(つちや ごう)
- 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
- 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
- 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
リビング学習とは?メリットやデメリットを解説
リビング学習とは、その名のとおり子供の自室ではなく
- リビングやダイニングなどの
- 家族が生活を共にする場で
- 子供が勉強をするスタイル
のことです。
最近では次に紹介するようなメリットに注目が集まり、リビング学習を取り入れるご家庭が増えています。
メリット
リビング学習のメリットは、大きく分けて以下の3つです。
- 勉強に取りかかるハードルが下がる
- 雑音の中でも集中できるようになる
- 子供が安心して勉強に取り組める
子供が自室で勉強する場合には、勉強前に
- リビングから自室に移動したり
- 冬や夏であれば部屋を適温にしたり
など、通常よりも勉強に取りかかるハードルが上がります。
一方でリビング学習の場合は、勉強と日々の生活の境界線を無くすことが可能です。
「さぁ勉強するぞ!」と意気込まなくても、リビングでご飯を食べたりテレビを見たりしたあと、すぐに勉強できるのが大きなメリットになります。
また、兄弟の声や親が食器を洗う音など、あえて雑音がある環境で勉強する習慣を身につけることで、学校や塾のテストなど多人数が揃う場でも集中力を発揮しやすくなります。
さらに、
- 勉強につまずいたとき
- 疲れがたまったとき
などに、すぐに親とコミュニケーションを取れる環境で勉強をすることで、子供が最後まで安心して勉強に取り組めるようになるのです。
では次に、そんなリビング学習のデメリットを紹介していきます。
デメリット
リビング学習のデメリットは、大きく分けて以下の3つです。
- 兄弟の声やテレビの音で子供が集中できない
- 教材や宿題が散らかり、片付けが毎日大変
- 勉強仕様の机や照明ではないので、姿勢や視力が悪くなる
子供がリビング学習をする場合、大きなデメリットになるのが他の家族の生活音です。
兄弟の年齢が離れていると、どうしても下の子が姉や兄の勉強を邪魔したり、隣でゲームをはじめたりすることがあります。
また、小学校のプリント類は想像以上に多いので、リビングが子供の勉強道具で散らかり落ち着かなくなってしまったというケースも多いのです。
さらに、学習机とは異なり、ダイニングテーブルや照明は勉強仕様になっていないので、「姿勢や視力が悪くなる」といった身体面のデメリットも発生します。
では次に、そういったリビング学習のデメリットを解消する5つの対策を紹介していきます。
【デメリット解消】リビング学習を成功させる対策5選
リビング学習のデメリットを解消する対策は、以下の5つです。
- 椅子や照明など勉強しやすい環境を整える
- リビング学習グッズを揃え、収納場所を決める
- 家族会議で事前にルールを話し合う
- 学年×10分を目安に長時間勉強は避ける
- 親は監視役ではなく見守る存在を目指す
それぞれ、具体的にどうすればいいのかお話していきますね!
①椅子や照明など勉強しやすい環境を整える
リビング学習のデメリットを解消する1つ目の対策は、「椅子や照明など勉強しやすい環境を整える」です。
リビング学習を成功させるためには、とにかく集中できる環境を整えてあげることが大前提になります。
具体的には、
- 暗い照明の中で勉強している
→デスクライトを購入する - 高さが合わない椅子に座っている
→高さ調整可能な椅子を購入する - 床に足がつかずブラブラしている
→踏み台を用意する
など、照明や椅子に投資してみるのがおすすめでしょう。
また、姿勢が気になる方は傾斜台を合わせて使用すると、姿勢が格段に改善されるケースが多いです。
今は以下のように、リビング学習に適した商品が多いです。
ぜひ、ご自宅に合うものを探してみてくださいね!
リビング学習におすすめなデスクライトや椅子
②リビング学習グッズを揃え、収納場所を決める
リビング学習のデメリットを解消する2つ目の対策は、「リビング学習グッズを揃え、収納場所を決める」です。
リビング学習を成功させる最大のポイントは、”勉強にとりかかるハードルをできるだけ下げる”ことに尽きます。
具体的には、以下のようなリビング学習グッズを活用し、収納場所を決めておくことで、
- 忘れ物と探し物でやる気が低下するのを防いだり
- 勉強後の準備や片付けを楽にしたり
して、勉強に取りかかるハードルを下げることができるのです。
おすすめのリビング学習グッス
上記以外にもインターネットやSNSで「リビング学習 グッズ おすすめ」や「リビング学習 収納」などで、検索してみてください。
ご家庭に合うグッズや収納方法を探せますよ!
③家族会議で事前にルールを話し合う
リビング学習のデメリットを解消する3つ目の対策は、「家族会議で事前にルールを話し合う」です。
例えば、
- リビング学習は夕飯前までに終わらせる
- リビング学習中は、テレビをつけない
- リビング学習後は、必ずテーブルを片付ける
などを先に家族全員でルールを決めておくと、
- テーブルが散らかってしまう
- 集中できない
などの問題を解消しやすくなります。
また、ルールを理解できない・守れない年齢の子の妨害が入る場合には、
- リビング学習中は、下の子は音量制限ありのヘッドフォンで動画を見る
- 姉や兄の隣で迷路や塗り絵をやらせる
- 兄や姉がイヤーマフやパーテーションで、余計な音や映像を遮断する
などの工夫をしてみるのがおすすめです。
兄弟の妨害対策に役立つグッズ
④学年×10分を目安に長時間勉強は避ける
リビング学習のデメリットを解消する4つ目の対策は、「学年×10分を目安に長時間勉強は避ける」です。
実は子供の長時間勉強には、
- そもそも小学生はそこまで集中力が持たない
- 勉強している子供に、家族が気を遣う時間が増える
といったデメリットが発生します。
そのため、まずは学年×10分を目安に勉強時間を設けるのがおすすめです。
短時間で集中して勉強する習慣をつくることで、
- メリハリをつけて勉強できる
- すぐ終わるから、勉強に取り掛かりやすくなる
- 家族もリビングで気を遣う時間を少なくできる
といったメリットが得られます。
宿題を期日までに終わらせる必要がある場合は、数十分に1回は休憩を取れるように声がけをしてあげましょう!
⑤親は監視役ではなく見守る存在を目指す
リビング学習のデメリットを解消する5つ目の対策は、「親は監視役ではなく見守る存在を目指す」です。
勉強や宿題をしているかどうかを見張ってしまうと、リビング学習のメリットである「安心感」を子供から奪ってしまいます。
勉強自体が苦痛に変わってしまう可能性があるので、監視役になるのは避けるようにしましょう。
実際に、冒頭で紹介した「東大脳の育て方」の本によれば、東大生のほとんどが親から
勉強しなさい!
宿題やったの?
と聞かれた経験がないそうです。
とはいえ、親御さんからすれば、
東大に行くような勉強好きの子だから、声がけしなくても自主的にやっていたんじゃない?
と思いますよね。
実際にそういった子供の特性もありますが、東大生の親は子供が未就学児の時期から「勉強好き」になる環境づくりを心掛けていた人が多いようです。
子供の学習サポート方法を知りたい方におすすめ
この次に、どういうことか詳しくお話していきますね!
リビング学習の習慣は未就学児から!お役立ちグッズ3選
勉強しなさい!
宿題やったの?
そんな声がけをしなくても、子供がリビングで勉強する習慣を身につけるためには、未就学児からの環境づくりが必要です。
具体的には、
- 図鑑
- 地図・地球儀
- 辞書
の3つをリビングに用意し、勉強を意識する前から生活の中で、「学ぶ=楽しい」を実感させてあげると良いでしょう。
- 動画で聞いたわからない言葉を辞書で調べたり
- テレビで見た国の位置を地球儀で確認したり
するだけでも、子供に知的好奇心を満たす楽しさを教えてあげられます。
また、リビングで塗り絵や迷路など、勉強とは関係ない”書く”遊びをするだけでも、リビング=集中できる場所の意識付けが可能です。
ぜひ、以下の本などを参考にしながら、未就学児または小学校低学年からリビングで自然に勉強できる環境づくりをしてあげてくださいね!
リビング学習の環境づくりにおすすめの本やグッズ
結論:リビング学習のデメリットは環境づくりで解消される!
それでは最後に、リビング学習について重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
リビング学習には、
- 勉強に取りかかるハードルが下がる
- 雑音の中でも集中できるようになる
- 子供が安心して勉強に取り組める
といったメリットがあり、東大生の約8割が実践していたという調査データもあります。
一方で、
- 兄弟の声やテレビの音で子供が集中できない
- 教材や宿題が散らかり、片付けが毎日大変
- 勉強仕様の机や照明ではないので、姿勢や視力が悪くなる
といったデメリットもあるため、
- 椅子や照明など勉強しやすい環境を整える
- リビング学習グッズを揃え、収納場所を決める
- 親は監視役ではなく見守る存在を目指す
- 家族会議で事前にルールを話し合う
- 学年×10分を目安に長時間勉強は避ける
の5つのポイントを意識し、リビング学習が成功するように意識して対策するのがおすすめです。
また、未就学児や小学校低学年など早い段階からリビングに
- 図鑑
- 地図・地球儀
- 辞書
の3つを用意しておくことで、生活の中(リビング)で「学ぶこと」に対して自然かつ前向きに取り組める習慣づくりができます。
以上、今回は「リビング学習」についてお話しました。
- どこに教育投資するか
- いつ教育投資を行うか
を迷われる方も多いと思います。
そういった場合は、ぜひ過ごす時間が長いリビングの環境を整える教育投資をはじめてみてください!
塾に通うほどの金額はかからないうえに、家族で学ぶ楽しみを共有できる空間を作れますよ^^
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