子供が小学生になると、親の頭を悩ますものが”忘れ物”
- ランドセルの底に、何ヶ月も前のプリントがぐちゃぐちゃになって入ってた
- 個人面談では先生からいつも忘れ物を注意される
など、何度子供に注意しても忘れ物が治らず、困っている親御さんも多いはずです。
そこで本記事では、お金の面でも損することが多い忘れ物についてFP土屋が、
の2つをポイントに超実践的なアドバイスを紹介していきます。
子供の忘れ物対策は、環境を整えるのがポイントです。
おすすめグッズも紹介しているのでぜひ最後まで読んでみてくださいね!
土屋 剛(つちや ごう)
- 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
- 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
- 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
子供が忘れ物をする原因&対策4選
子供によって、一口に「忘れ物をする」といっても、それぞれ原因が異なるケースが多いです。
ですので、まずは以下の忘れ物をする原因別に対策をチェックしていきましょう。
- 子供だけで支度ができない
- 整理整頓ができていない
- 学校からの持ち帰りを忘れてしまう
- ADHDなどの発達障害が関係している
どういうことか、一つひとつ解説していきますね!
①子供だけで支度ができない
子供が忘れ物をする1つ目の原因は、「子供だけで支度ができない」場合です。
具体的には、
- 支度は全部親がやっているから、忘れ物をしても他人事
- 朝焦って準備をしているから、入れ忘れが多い
ような特徴を持つお子さんは、何歳であってもまだ1人で支度する習慣が身についておらず、忘れ物が続いている可能性が高くなっています。
対策
まずは、お子さんが「1人で次の日の支度をする習慣」が身につくまで、親御さんがサポートしてあげましょう。
ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン(UCL)の調査によれば、新しい習慣が身につくまでに必要な日数は66日。
つまり、約2ヶ月は親御さんがサポートしてあげるのが効果的です。
具体的には、
- 子供と一緒に次の日の支度をする時間を決める
- 決まった時間にアラームがなるようにする
- 親がサポート役に回り、子供と一緒に次の日の準備をする
- 1週間毎に忘れ物の減り具合(進捗)を家族で共有する
などして、次の日の準備をする時間やタイミングを固定化して、支度をする習慣を作ってあげると良いでしょう。
その際に、自主性を損なわないようにルールや時間は子供と相談して決めて、ポジティブな声がけをしてあげると子供のモチベーションも高く保ちやすいです。
ポジティブな声がけ例
- 「最近忘れ物が減ってきたから、朝も余裕を持って過ごせるね!」
- 「〇〇は、自分で持ち物管理ができるようになってきたね!すごい!!」
- 「もう少し忘れ物を減らすにはどうしたらいいかな?(忘れ物してしまったとき)」
また、ホワイトボードや以下のようなグッズを活用すると、見える化ができて支度がよりスムーズに進みやすくなります。
ぜひ、試してみてくださいね!
おすすめの忘れ物防止グッズ
②整理整頓ができていない
子供が忘れ物をする2つ目の原因は、「整理整頓ができていない」場合です。
具体的には、
- 帰宅して、ランドセルが投げ出されたままになっている
- ランドセルや机の中がグチャグチャ
- 子供の物の置き場所が決まっていない
などに該当するお子さんは、物がどこにあるか把握できておらず、忘れ物が多発している可能性があります。
対策
まずは、親子で自宅の整理整頓から始めてみましょう!
とはいえ、整理整頓と一口に言っても、どのように整理整頓すれば忘れ物を減らせるのか検討がつきませんよね。
そういった場合には、本に頼るのがおすすめ。
整理収納アドバイザーや教育現場のプロが、様々な整理整頓のヒントを紹介してくれています。
子供・大人共に、本を読んで整理整頓の役立つ仕組みを体系的に学んでみてくださいね!
子供向けのおすすめ整理整頓本
親向けのおすすめ整理整頓本
③学校からの持ち帰りを忘れてしまう
子供が忘れ物をする3つ目の原因は、「学校からの持ち帰りを忘れてしまう」パターンです。
- 提出期限があるプリントを学校に忘れている
- 宿題に使う教材を持ち帰り忘れる
- 連絡帳や体操服を持ち帰り忘れる
を頻繁に繰り返すお子さんは、何度持ち帰るように注意しても
- 学校で友達と話していたり
- 別のことに気を取られたり
していると、持ち帰ることが頭からスッポリ抜けてしまっている可能性が高いです。
対策
子供が忘れ物しそうになっても、視覚的に持ち帰りを思い出せる仕掛けを作りましょう。
具体的には、
- ランドセル開けたところに、持ち帰りリストを貼る
- 宿題や連絡帳を持ち帰る専用袋(ファイル)をつくる
- 帰宅したらすぐに、プリントや宿題を置くスペースをつくる(自分で忘れ物に気付く習慣をつくる)
- 学校のタブレットで学校から帰る時間に、持ち帰りを注意喚起するアラートが表示されるようにする(バイブ機能を活用)
などがおすすめです。
以下記事を参考にしたりグッズを活用したりしながら、ぜひ持ち帰りを忘れにくい仕組みを作ってあげてくださいね!
おすすめブログ
おすすめグッズ
④ADHDなどの発達障害が関係している
子供が忘れ物をする4つ目の原因は、「ADHDなどの発達障害が関係している」パターンです。
発達障害とは生まれつきの脳機能の発達に偏りがある特性のことで、中でもADHDに該当する子は、
- 不注意
- 多動性
- 衝動性
の3つの特性を持っており、本人が努力したり注意したりしてても、忘れ物などが多発してしまう傾向があります。
対策
まずは、お子さまの特性をしっかりと理解して向き合いましょう。
悩んでいる場合には、専門家に相談することも大切です。
専門家の支援を受けたら、子供との関わり方を変えられた。
ADHDであることを学校と共有して、自宅と学校の両方で子供をサポートできるようになった!
など、解決の糸口が見つかる可能性があります。
ちなみに、
- そもそもADHDがよくわからない
- 相談ってどこにすればいいんだろう?
という場合には、以下サイトを活用して情報収集をするのがおすすめですよ!
おすすめサイト
では次に、仮に子供の忘れ物をサポートせずに放置してしまった場合に発生するデメリットを紹介していきます。
対策せずに子供の忘れ物を放置する4つのデメリット
忘れ物をしても人に借りればどうにかなるし、いつか治るでしょ!
忘れ物をして困れば、自分で気をつけるようになるはず!
そう考えて、子供の忘れ物を放置するのはおすすめしません。
というのも、子供の忘れ物が続いてしまうと、現在~将来にわたり
- 学習意欲が下がる
- 自己肯定感が下がる
- 信用されなくなる
- お金がかかる
といった4つのデメリットが発生してしまうからです。
それぞれ詳しく説明していきますね。
①学習意欲が下がる
子供の忘れ物を放置する1つ目のデメリットは、「学習意欲が下がる」です。
例えば、
- 宿題プリントの持ち帰りを忘れる
- 習字道具や体操服を忘れる
- 教科書を忘れる
などが続くと、
- 宿題ができないことが続くから、評価されない
- 授業に参加できない、集中できない
の頻度が増えて、勉強のやる気を無くしてしまいます。
せっかく能力があっても、忘れ物のせいでモチベーションが下がってしまうのはもったいないです。
ぜひ、忘れ物しにくい環境づくりをしてサポートしてあげましょう!
②自己肯定感が下がる
子供の忘れ物を放置する2つ目のデメリットは、「自己肯定感が下がる」です。
忘れ物が何度も続くと、どうしても先生や親に注意されたり叱られたりする回数が増えてしまいます。
すると、マジメな子ほど自分に、
- 僕がだらしないから、こうなるんだ。
- しっかりしていない自分が悪いんだ。
- 何回注意されても、治せないなんて私はダメな子なんだ…。
といったマイナスのレッテルを貼ってしまうのです。
自分を信用できなくなると、自信がなくなり新しいことに挑戦する意欲も失ってしまいます。
本人は忘れ物を気にしてないように見えても、人知れず周囲の言動に傷ついているケースも多いのです。
子供のやる気や自信を奪わないためにも、忘れ物がなくなるまでは長い目で見てサポートしてあげましょう!
③信用されなくなる
子供の忘れ物を放置する3つ目のデメリットは、「信用されなくなる」です。
学校では教科書などの忘れ物が続いても、友達に借りればどうにかなるかもしれません。
しかし、忘れ物が続いてしまうと、例えば
- 何度も宿題を忘れてしまい、ごまかすために嘘をつくのが癖になる
- 友達のゲームを返し忘れて、トラブルになる
などコミュニケーション面でも問題が発生して、人に信用されにくくなってしまう可能性があります。
また、学生時代は良くても、社会人になって忘れ物グセが治らないと、社会的に大きな信頼を失いかねません。
そういった意味で、子供には幼いうちから忘れ物しにくい環境づくりのコツを教えてあげるのがおすすめです。
④お金がかかる
子供の忘れ物を放置する4つ目のデメリットは、「お金がかかる」です。
例えば、
- 持ち帰りを忘れているうちに、新しく買った筆箱をなくしてしまう
- 傘や帽子をしょっちゅう忘れて、なくしてしまう
などが続いていると、仕方なく新しいものを買うことになります。
すると、せっかくお金の教育を子供にしていても、
”忘れたりなくしたりしても、どうせ新しいものを買ってもらえるんだ”
といった知恵が付き、物を大切にする習慣が身につきません。
また、幼い頃は良くても、ある程度大きくなってスマホやタブレットなど持ち物が高額になると買い直す費用負担も大きくなってしまいます。
「忘れ物しない習慣づくり=お金の教育にも繋がる」と覚えておきましょう!
結論:子供の忘れ物対策は環境を整えるのがベスト!
それでは最後に、子供の忘れ物対策で重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
子供が忘れ物をする原因は、大きく
- 子供だけで支度ができない
- 整理整頓ができていない
- 学校からの持ち帰りを忘れてしまう
- ADHDなどの発達障害
の4つが関係していると考えられます。
それぞれの原因に合わせて忘れ物を防止グッズを活用し、環境やスケジュールを整えて親御さんがお子さまをサポートしてあげましょう。
なぜなら、子供が忘れ物をするのを自業自得だと放置してしまうと、現在~将来にわたり
- 学習意欲が下がる
- 自己肯定感が下がる
- 信用されなくなる
- お金がかかる
といった4つのデメリットが発生して、子供の生活や成長に悪影響を及ぼしてしまうからです。
以上、今回は「子供の忘れ物対策」について紹介しました。
忘れ物グセは将来的にも、
- せっかく申請できるお得な制度の活用を忘れてしまったり
- 大切な書類を提出し忘れたり
など生活や金銭面でのマイナスが大きいです。
せひ本記事を参考に、幼いうちから忘れ物をしにくい環境づくりのコツを教えてあげてくださいね!
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