小学生は宿題が多い!子供が嫌がるときの対策4選&共働き親のフォロー法

小学生は宿題が多い!子供が嫌がるときの対策6選&共働き親のフォロー法

「小学生の宿題が多い」

そんな話を耳にする機会も多いですし、実際に株式会社バンダイが2019年に実施したアンケート調査によれば、約83.8%の小学生が毎日宿題をしているそうです。

とはいえ、共働きが約7割を超えた現代社会で、

マネ太

宿題を嫌がる子供のフォローをする時間がない!

マネ美

親の負担が多すぎる!!

と感じている方も多いですよね。

そこで本記事では、そんな小学生の宿題問題を

  • 効率的に
  • 極力お金をかけずに

解決する方法を、データを日々比較している現役FP土屋が、さまざまな書籍を参考にしながら、以下の順に役立つポイントを紹介していきたいと思います。

本記事の内容
  1. 現代の小学生の宿題の量が多い理由
  2. 小学生が宿題をやるベストタイミング
  3. 子供が宿題を嫌がるときの対策
  4. 共働きの親が宿題をフォローする方法
土屋剛(FP)

小学生で勉強や宿題のやり方につまづいてしまうと、そのまま中学・高校でも勉強が楽しめなくなるケースが多いです。

まずは、本記事を読んでフォローする側の親の知識をアップデートしていきましょう!

執筆・監修者

土屋 剛(つちや ごう)

  • 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
  • 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
  • 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
FP土屋
もくじ

親世代とは異なる?現代の小学生の宿題量が多い理由

親世代とは異なる?現代の小学生の宿題の量が多い理由

現代の小学生の宿題量は、確実に増えています。

なぜなら、親世代とは異なり、現代の小学生は

  • 土曜日の授業がないから、その分を家庭で補う必要がある
  • コロナ感染拡大の影響で休校した分を宿題で補う必要がある
  • 学習指導要領が増えて、授業だけでは教えた内容を定着させるのが難しい
  • 学校以外に塾に通う子が増えて、塾の宿題もやっている

といった状況の中で暮らしているからです。

実際に、教科書のページ数は約15年で1.8倍も増え、現代の小学生の勉強負担が数字から見ても増加していることが伺えます。

教科書のページ数の推移(小学生)

年度総ページ数
平成17年度(2005年)4,857ページ
平成23年度(2011年)5,916ページ
平成30年度(2018年)7,587ページ
令和2年度(2020年)8,520ページ
→15年で約1.8倍もページ数が増えている

つまり、学校だけで完結しない量の学習内容になっているので、先生も宿題を出さざる得ないケースが増えているようです。

土屋剛(FP)

では次に、そんな量が多い小学生の宿題をやらせるベストなタイミングについて紹介していきます。

量が多い小学生の宿題はいつやらせるのがベスト?

量が多い小学生の宿題はいつやらせるのがベスト?

宿題をやらせるベストタイミングは、「習慣化しやすい時間帯」です。

というのも、冒頭でも紹介したとおり、約83.8%の小学生は毎日宿題があります。

そのため、まずは「歯磨きをする」「顔を洗う」と同じくらい、日々の生活の中に「宿題をする」といった習慣を溶け込ませる必要があるのです。

土屋剛(FP)

自分の子供に合う習慣化しやすい時間帯を知りたい方は、この次に紹介する方法に従って計画を立ててみるのがおすすめです。

習慣化しやすい時間帯を決める具体的な方法

子供にとって習慣化しやすい時間帯を決める際には、まず「戦略的に計画を立てる」必要があります。

具体的には、子供の意見を優先しながら、

  1. 勉強・宿題を通して、子供がどんな自分になりたいかといった最終ゴールを確認する
  2. 「何を」「どのくらい」「いつ」やるのか1週間に1回子供と計画を立てる
  3. その計画を手帳やカレンダーに見える化する
  4. 計画通りにできたところは赤線で消して、できた部分を褒める
  5. うまくいかなければ、その都度計画を修正する

の5つのステップをふむのがおすすめです。

これは

  • トヨタ
  • ソフトバンク

などの大企業で取り入れられているPDCAサイクルと呼ばれるもので、

  1. Plan(計画)
  2. Do(実行)
  3. Check(評価)
  4. Action(改善)

のサイクルを繰り返し行うことで、継続的な業務の改善を促すビジネスモデルと同じ方法になります。

土屋剛(FP)

さらに詳しい計画の立て方を知りたい方は、以下の本をあわせて参考にしてみてくださいね^^

小学生と勉強計画を立てるときのおすすめ本

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土屋剛(FP)

では次に、計画を立てても、子供が宿題を嫌がる(計画通りに動けない)ときの対策を紹介していきます。

宿題が多いのを小学生の子供が嫌がるときの対策4選

宿題が多いのを小学生の子供が嫌がるときの対策4選

小学生の子供が、先ほど紹介した方法で計画を立てても宿題を嫌がるときは、

  1. 宿題をするメリット・デメリットを子供に伝える
  2. 宿題の内容や量を先生と相談する
  3. 得意・好きな科目の宿題から取り組んでもらう
  4. 宿題をしやすい環境を整える

の4つの対策を実践するのがおすすめです。

土屋剛(FP)

それぞれどういうことか、詳しくお話していきますね!

①宿題をするメリット・デメリットを子供に伝える

小学生の子供が宿題を嫌がるときの対策1つ目は、「宿題のメリット・デメリットを伝える」です。

子供が宿題を嫌がる理由の1つに、そもそも宿題をやってなんの役に立つのかわからないことが大きく関係しているケースがあります。

また、親や先生から”強制されている”意識が強いと、宿題に身が入らないことも多いです。

ですので、まずは子供と

  1. 宿題をやった場合
  2. 宿題をやらなかった場合

の2つの選択肢で、それぞれどんなメリット・デメリットが発生する可能性があるのかを話し合ってみましょう。

そのうえで、子ども自身に①②どちらを選択するかを選んでもらうのがおすすめです。

土屋剛(FP)

最終的に子供がどちらの選択肢を選んでも、デメリットを解消する方法まであわせて話し合うようにしてみてくださいね!

宿題のメリット・デメリットの例

メリットデメリット
①宿題をやった場合授業の内容を復習すると、定着しやすくなる
生活の中での、時間配分がうまくなる
苦手なことを少しでも楽しめる方法を模索できる
学校の評定(内申点)が上がる
自分が取り組みたい学習ではない場合、モチベーションが上がらない
遊ぶ時間や休む時間が減ってしまう
学校の評定(内申点)が下がる
工夫しないと、勉強が嫌いになってしまう 
②宿題をやらなかった場合遊ぶ時間が増える
ゆっくり休める
他の好きなことに時間を使える
復習時間が減って、学力が下がる可能性がある
嫌なことから逃げる癖がつく 

子供が宿題をしない選択肢を選んだら?

メリット・デメリットを比較した上で、子ども自身が「宿題をしない」選択肢を選ぶ場合には、可能な限り子供の意見を尊重してあげましょう。

なぜなら、メリット・デメリットを比較した上で「宿題をしない」選択肢を選ぶ場合には、無理に宿題をやらせても、

  • どんどん宿題・勉強が嫌いになる
  • 子供が大きなストレスを抱え、人生を楽しめなくなる

など長期目線でみたときに、マイナスとなる要素が大きくなってしまう可能性が高いからです。

土屋剛(FP)

そういった場合は宿題をやるより先に、本人のやる気(学習意欲)を育てたほうが良いです。

ご家庭で以下の本を参考に、「学ぶ楽しさ」を実感できる機会を宿題以外の方向から増やしてあげましょう。

子供の学習意欲を育てる方法がわかる本

場合によっては、この後に紹介する3つの方法を実践することで、「宿題を全くしない」のではなく「宿題をするハードルを下げる(負担を減らす)」選択肢を子供に提案することも可能です。

②宿題の内容や量を先生と相談する

小学生の子供が宿題を嫌がるときの対策2つ目は、「宿題の内容を先生と相談する」です。

例えば、宿題の量が多いから辛いと言っても、子供が拒否反応を示す理由はそれぞれ異なりますよね。

宿題の量が多くて嫌がる例

  • 簡単すぎる宿題をやるのが、作業になっていて苦痛
  • わからない問題が多くて、期限内に提出するのが大変
  • 問題を解くのが遅くて、毎日の宿題に疲れてしまっている

そこでおすすめなのは、担任の先生に宿題の量や内容を調整できないか相談してみることです。

現在のお子さまの状況を伝えた上で、

  • 宿題の量を減らせないか
  • 減らせる場合、優先的にやったほうがいい宿題はあるか
  • 我が子のレベルに合った宿題への変更は可能か

などを相談すれば、融通を効かせてもらいやすくなります。

土屋剛(FP)

宿題の量や内容は、先生の裁量に委ねられているケースが多いです。

断られる可能性もありますが、まずは一度相談をしてみましょう!

③得意・好きな科目の宿題から取り組んでもらう

小学生の子供が宿題を嫌がるときの対策3つ目は、「得意・好きな科目の宿題から取り組んでもらう」です。

宿題の量が多いせいで、面倒くさいという気持ちが強い子は、まず自分のやる気が少しでも出る科目の宿題から取り組んでもらいましょう。

土屋剛(FP)

得意・好きな科目の宿題から減らすだけでも、全体の宿題量を少なくできるのでおすすめですよ!

苦手・嫌いな科目はどうする?

苦手・嫌いな科目については、

  • できるだけ宿題をするハードルを下げたり
  • ゲーム化したり

して、取り組みやすくなるように工夫しましょう。

具体的には、

  • 宿題時間を極力短くして、まずは「宿題をやる」瞬間を増やす
  • 毎回タイマーで宿題時間を測って、目標タイムを出せたらご褒美を渡す
  • 親は運動(ダイエット)した日・子供は宿題した日を数値化して比べ、それぞれの目標を競争させる

など、短時間・競争・ご褒美を意識した仕組みを作ることで、苦手・嫌いな科目の宿題でもやる気が入りやすくなります。

土屋剛(FP)

ぜひ、試して見てくださいね!

ご褒美で釣って、宿題をさせてもいいの?

ちなみに、

マネ美

ご褒美で釣って宿題をさせたら、ご褒美がないと勉強ができない子にならないかな?

と不安に思いますよね。

こちらについては、ハーバード大学のフライヤー教授の研究で、ご褒美のあげ方を間違えなければ

  • ご褒美が成績を上げる効果がある
  • ご褒美で勉強する楽しさは失われない

ことが実証されています。

具体的には、

  1. 「テストでよい点をとればご褒美をあげる」(アウトプット)より、「宿題をしたらご褒美をあげる」(インプット)のように、インプットにご褒美を与える
  2. 小さいうちのご褒美は、トロフィーやメダルのように本人の名誉に繋がるものを選ぶ(中高生以上はお金のほうが効果的)

の2つを意識するのが良いそうです。

土屋剛(FP)

詳しいご褒美のあげ方については、以下の本に具体的に書いてあります。

あわせて参考にしてみてくださいね!

子供へのご褒美のあげ方がわかるおすすめ本

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④宿題をしやすい環境を整える

小学生の子供が宿題を嫌がるときの対策4つ目は、「宿題をしやすい環境を整える」です。

例えば、子供が宿題をするときに、

  • リビングから自室に移動したり
  • 冬や夏であれば自室が適温になるのを待ったり
  • 1階のランドセルから勉強道具を2階に移動させたり
  • テーブルを片付けて、勉強道具を用意したり

する必要があると、それだけで通常よりも宿題に取りかかるハードルが上がります。

そのため、特に小学生のうちは、普段生活するリビングで学習できる環境を整えてあげるのがおすすめです。

具体的には、

  1. 椅子や照明など勉強しやすい環境を整える
  2. リビング学習グッズを揃え、収納場所を決める
  3. 家族会議で事前にルールを話し合う
  4. 学年×10分を目安に長時間勉強は避ける
  5. 親は監視役ではなく見守る存在を目指す

を徹底すると、リビング学習の効果を発揮しやすくなります。

土屋剛(FP)

東大生の約8割が実践していたリビング学習を成功させるポイントが知りたい方は、ぜひ以下記事もあわせて参考にしてくださいね!

土屋剛(FP)

では次に、忙しい共働きの親御さんが、子供の宿題をフォローする方法について紹介していきます。

共働きで小学生の量が多い宿題をフォローする方法

共働きで小学生の量が多い宿題をフォローする方法

共働き世帯が小学生の量が多い宿題をフォローする場合には、塾講師や教師などの専門家が執筆した本を参考にするのが1番です。

なぜなら、親世代は「勉強・宿題=つまらなくても我慢して取り組むもの」と刷り込まれているケースが多いからです。

現代の量が増えた宿題を、昔のように気合と根性だけで乗り越えさせるのは現実的ではありません。

つまり、まずは親が勉強や宿題への向き合い方を知るための攻略本を手に入れることで、

  • 効率的に
  • 極力お金をかけずに
  • 子供が自ら

宿題に取り組めるようなフォローができるようになります。

土屋剛(FP)

具体的には、以下の5冊のいずれかを参考にするのがおすすめです。

本を読むのが苦手な方は、まず「小学生の勉強法」から読んでみてください!

文字が大きく内容がギュッとまとめられているので、入門編としておすすめですよ^^

【親向け】勉強や宿題のフォロー方法が分かる本

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新興出版社啓林館
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結論:小学生の宿題が多いときは計画的なフォローが必要!

では最後に、小学生の宿題が多い問題について重要なポイントを簡単におさらいしていきます。

本記事のまとめ

現代の小学生は、学校だけで完結しない量の学習内容になっている関係で、親世代よりも宿題の量が増えています。

そのため、ビジネスでも使われるPDCAサイクルに沿って、習慣化しやすい時間帯に勉強ができるように親が計画的にフォローする必要性が高いです。

また、計画を立てても子供が宿題を嫌がるときは、

  1. 宿題をするメリット・デメリットを子供に伝える
  2. 宿題の内容や量を先生と相談する
  3. 得意・好きな科目の宿題から取り組んでもらう
  4. 宿題をしやすい環境を整える

といった4つの対策を実践するのがおすすめでしょう。

共働きで忙しくフォローの仕方に迷っている場合には、塾講師や教師などの専門家が執筆した本を参考にすると、

  • 効率的に
  • 極力お金をかけずに
  • 子供が自ら

宿題に取り組めるようなフォローができるようになります。

攻略本を手に入れて、まずは親の勉強・宿題の向き合い方についての知識をアップデートさせていきましょう!

以上、今回は小学生の宿題が多い問題についてお話しました。

現代の親御さんは「仕事」「育児」「家事」など忙しい代わりに、親世代よりもインターネットの発展で有益な情報を収集しやすい環境が揃っています。

その道の専門家による

  • 動画
  • SNS

情報をうまく活用しながら、ぜひ目の前の問題を解決する術を探していきましょう。

情報収集する時間がない忙しい子育て世代の方は、当サイトでも

  • 有益な情報
  • おすすめの本や動画

紹介していますので、参考にしていただけたら幸いです^^

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