マネ美子供の周りの友達はバイトをしているけれど、うちは禁止すべき?



校則でダメと言われているけれど、内緒でやっても大丈夫?
…高校生のアルバイトは、単なるお小遣い稼ぎを超えて、学業や将来の進路に直結する大きな悩みです。
最近では、「隠れてバイトをしてバレた時に、指定校推薦が取り消されるのでは?」といった切実な不安を持つ親子も増えています。
そこでこの記事では、FP(ファイナンシャル・プランナー)の視点から、法律・校則・家計の3つの軸で、後悔しない判断基準を詳しく解説します。



ぜひ、最後までご一読くださいね!
土屋 剛(つちや ごう)
- 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
- 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
- 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格


【法律編】高校生が知っておくべきバイトのルール


結論から言うと、高校生がアルバイトすることは法律で禁止されていません。
満15歳以上(中学卒業後)であれば、法律上は働くことができます。



ただし、注意が必要なのは「法律で働ける」ことと「学校が許可する」ことは別だという点です。
【比較表】法律と校則の違い
| 法律のルール(労働基準法) | 学校のルール(校則) | |
|---|---|---|
| 働ける年齢 | 満15歳(中学卒業後)〜 | 学校の方針によります |
| 働く時間 | 1日8時間・週40時間まで | 門限や学業に支障がない範囲 |
| 深夜勤務 | 22時〜翌5時は一律禁止 | 法的遵守 |
労働基準法で決まっている「高校生の限界」
法律では15歳(中学卒業後)から働けますが、大人とは違う制限があります。
- 1日8時間、週40時間まで
これを超えて働かせることは原則できません。 - 22時以降の深夜労働は一律禁止
「あと30分だけ」という延長も、18歳未満の場合は法律違反になります。
深夜バイトや危険な仕事が禁止されている理由
高校生は、事故のリスクが高い作業や、生活リズムを乱す時間帯の仕事には就けません。
- 深夜シフトの禁止
コンビニや飲食店など、職種を問わず22時以降は働けません。 - 危険・有害業務の禁止
薬品を扱う作業や、資格が必要な重機の操作などは担当できません。 - 教育上の配慮
お酒をメインに扱うお店なども、教育的な観点から制限されることが一般的です。
FPが教える「ブラックバイト」の見極め方
初めての社会経験で、不当な扱いを受ける高校生は少なくありません。



以下の点に、心当たりがあれば注意が必要です。
- 雇用契約書がない
「時給」「交通費」「休憩時間」が書かれた書類をもらえない職場は要注意です。 - 不当な罰金ルール
「お皿を割ったら給料から引く」「急な欠勤は罰金」といったルールは法律で禁止されています。 - シフトの強制
「テスト期間でも休ませない」という強制は、学業を優先すべき高校生にとっては健全な職場とは言えません。
悪質なバイトに気づいたら?相談できる窓口
自分一人で店長や責任者と交渉するのは、勇気がいります。



おかしいと感じたら、以下の窓口を親子で活用しましょう。
- 労働条件相談ほっとライン
平日の夜間や土日祝日に電話で相談できる国の窓口です(電話:0120-811-610)。 - 総合労働相談コーナー
全国の労働局などにあり、予約不要・無料で相談に乗ってくれます。 - 188(いやや!)消費者ホットライン
バイト先で商品やチケットを無理やり買わされそうになった時などの相談先です。



では次に、学校側が高校生のアルバイトを禁止する理由を詳しく見ていきましょう。
【学校編】高校生のバイトは校則とどう向き合うか


法律でOKでも、学校が禁止している場合は「校則」が優先されるのが実情です。
学校がバイト禁止にする主な理由
学校が高校生のアルバイトを制限する背景には、学業や安全面など、生徒の負担を増やさないための理由があります。



ここでは、その理由をもう少し具体的に整理していきます。
主な理由
- 授業や宿題に支障が出ないようにするため
- 夜間や通学時の安全リスクを避けるため
- 睡眠不足や生活リズムの乱れを防ぐため
- アルバイト先でのトラブルが学校に影響しないようにするため
- 部活動や進路との両立が難しくなる場合があるた
- 特に進学校では、大学受験の長期化により、早期の学習習慣維持が重視される



学校によって重視するポイントは異なりますが、いずれも“生徒の負担を大きくしない”という考えが共通しています。
禁止ではなく“許可制”を採用する学校がある理由
アルバイトを一律に禁止するのではなく、条件付きで認める“許可制”を採用する学校もあります。



その背景には、学校側・家庭側のさまざまな事情が関係しているのです。
許可制が採用される主な理由
- 家庭の事情(家計・生活スタイル)に柔軟に対応するため
- 職業観の形成や社会経験が進路選択に役立つと考える学校もあるため
- トラブル時に学校が状況を把握しやすくするため
- 生徒の生活スタイルが多様化し、一律禁止が現実に合わなくなってきたため



許可制は、「生徒の状況に応じて判断するための仕組み」として運用されることが多いです。
必ずしも、“バイト推奨”という意味ではない点に注意してください。
学校からバイトの許可をもらうための5つの条件
「許可制」の学校の場合、以下のポイントをクリアしているか親子で確認してみましょう。
- 成績を維持している:提出物の遅れがなく、学業に支障がない。
- 目的が明確:「将来の学費を貯めたい」など、教育的な理由がある。
- シフトが適切:22時までに余裕をもって帰宅できる。
- 安全な職種:お酒をメインに扱う店や、危険な作業がない。
- 保護者の同意:家庭内でルールが共有されている。



では次に、高校生がアルバイトする場合、家計全体にどんな影響が出る可能性があるのかを最新の法改正にそってお伝えしていきます。
【お金編】FPが伝える「高校生の扶養」と「年収の壁」


高校生のアルバイトであっても、お子さんの稼ぎ方次第で、家計全体に影響が出る可能性があります。
親の税金が増える?「年収の壁」の2025年最新ルール
「子供が頑張って稼いだのに、結果的に家計がマイナスになった」という事態は避けたいものです。



注意すべきは、「子供本人の税金」と「親の税金(扶養)」の2つの視点です。
高校生向けの年収の壁
- 123万円の壁(所得税のライン)
※2025年以降の税制改正で注目されている新しい基準です。年収が123万円を超えると、お子さん本人に所得税がかかり始めるだけでなく、親が受けている「扶養控除」が受けられなくなるため、親の所得税・住民税が合計で数万円〜十数万円増えてしまう「手取り減少」が発生します。 - 130万円の壁(社会保険のライン)
さらに注意が必要なのが「社会保険」です。年収が130万円を超えると、親の会社の健康保険などの扶養から外れ、お子さん自身で保険料を払う必要が出てきます。これは税金以上に家計へのインパクトが大きいため、特に注意が必要です。
学生の特例「特定親族特別控除」の落とし穴
学生の場合、本人の年収が123万円を超えても、年収150万円まで(月収12.5万円以下)は親の税負担を気にせずに働くことができる「特定親族特別控除」という制度が新設されました。
しかし、これはあくまでも19歳〜22歳の学生にのみ適用される制度になります。



高校生が親の扶養から抜けないようにするためには、年収123万円のラインを厳守しなければなりません!
注意しましょう。
アルバイトを始める前に、まずは「いくらまで稼いでいいか」を親子でルール決めしましょう。
より詳しい「最新の税金と扶養の仕組み」については、こちらの記事もあわせてチェックしてみてください。



では次に、高校生がバイトをするメリット・デメリットを紹介していきます。
高校生がバイトするメリットとデメリット


高校生のアルバイトは「社会を学ぶ場」ですが、代償として「様々なデメリット」も発生します。



まずは、親子で以下のポイントを整理して、総合的にバイトをする・しないの判断をしましょう。
高校生がバイトをするメリット・デメリット
| メリット(成長ポイント) | デメリット(注意する点) | |
|---|---|---|
| スキル | マナー・敬語・責任感が身につく | 疲れやストレスが溜まる |
| 交友関係 | 学校以外の仲間ができ、世界が広がる | バイト仲間の影響で、遊びが派手になることも |
| 生活面 | 時間管理や自立心が育つ | お金と引き換えに、睡眠不足・勉強時間の減少 |
| 家計(税金) | お金の価値を実感できる | 年収123万円を超えると親の税金が増える(※) |
- 稼ぎすぎると世帯全体の手取りが減る可能性があるため、金額の管理も大切です。
- 2025年時点の年収です。詳しくは、最新情報を参考にしてください。
家庭環境や性格によって感じ方は変わる
高校生のアルバイトが「プラス」に働くか「マイナス」に働くかは、その子の性格や生活リズムによって大きく変わります。



以下のポイントを参考に、「今のわが子」に合っているか考えてみましょう。
- 本人のタイプ
自分で時間を管理するのが得意か?疲れを溜め込みやすい性格か? - 周囲の環境
部活動や習い事と両立できそうか?家族のサポート(送迎や食事時間など)は可能か?
状況によっては、「今はまだバイトをせず、別のことに時間を使うほうがいい」という結論になることもあります。



「今や将来を見据えた優先順位」を親子で納得できるまで話し合うことが、後悔しない選択への第一歩です。
校則が「バイト禁止」でも、家庭で大切にしたい3つの判断軸


学校でアルバイトが禁止されている場合でも、家庭として「どう考えるか」「どう向き合うか」はとても重要です。
一律に「ダメ」と決めるのではなく、
- お子さんがなぜ働きたいのか、今の生活に無理がないか、
- 将来にどうつながるのか
を整理して考えることで、親子ともに納得感のある判断がしやすくなります。



ここでは、高校生本人の気持ちを軸に、家庭で考えておきたい判断の基準を整理していきます。
納得感のある「親子ルール」を作ろう
「学校に許可をとってバイトがしたい」と子供が言い出した場合には、「やる・やらない」だけでなく、始めたあとの具体的な約束を決めておくとトラブルが減ります。
- 成績の条件:「赤点を取ったら、次のテストまでバイトは休止する」
- 時間の条件:「学業や睡眠に影響がないように、21時半には帰宅する」
- お金の使途:「給料の〇割は貯金(またはスマホ代)に回す」



このように、本人に「自由と責任」をセットで考えさせることが、最高のマネー教育になります。
学校と話すときに押さえたいポイント
校則で制限がある場合、学校側は「トラブルに巻き込まれないか」「学業が疎かにならないか」を最も懸念しています。



相談する際は、以下の「事実(客観的な情報)」を提示できるよう準備しましょう。
- 具体的な勤務時間と、その時間でも睡眠・学習時間が確保できる証拠(スケジュール表)
- 職種と、安全性が高いと言える理由
- 税制上のリスクを理解した上での、家庭の判断



では次に、バイトが禁止されている高校生でも取り組める「お金の教育」や「社会経験の積み方」を具体的に紹介していきます。
バイト禁止の高校生でもできる「お金の教育」と「社会経験」


高校生のアルバイトは、お金の管理や社会経験を学ぶ方法の一つです。
ただし、それが唯一の手段ではありません。
校則でバイトが禁止されている場合や、今は別のことを優先したいと考えている場合でも、家庭や日常の中で学べることは多くあります。
たとえば、
- お金との向き合い方や責任感
- 社会との関わり方
などは、アルバイト以外の場面でも身につけることができます。



ここでは、「バイトができない」または「あえてしない」場合でも取り組める、お金の教育や社会経験の積み方を具体的に紹介していきます。
お小遣い制度を変えて計画性を育てる
アルバイトができない場合でも、お小遣いの渡し方を工夫することで、お金の教育は十分にできます。
たとえば、毎週・毎月いくら渡すのかを決める定額制お小遣いで、やりくりする経験を持たせる方法があります。
欲しいものがあっても、すぐに追加でもらえない状況をつくることで、
- 今は我慢する
- 次までに貯める
といった計画的なお金の使い方を考えるようになります。
また、お小遣い帳をつけたり、スマホのお小遣いアプリで支出を記録したりするだけでも、お金の流れを意識するきっかけになります。



このように、お小遣い制度を少し見直すだけでも、収入と支出を考える力や計画性は自然と身につけることが可能です。
家庭内での「お手伝い」を「仕事(業務委託)」にする
単に手伝ったらお金をあげるのではなく、「クオリティ(綺麗さ)」や「期限」を設けた契約にしてみましょう。
これにより、
- 時間や労力とは何か
- 努力と対価の関係
- 働くとはどういうことか
といった感覚が、日常の中で自然に育っていきます。
家庭内のお手伝いとお小遣いを組み合わせた金銭教育は、単にお金を渡すだけの場合よりも、学びにつながりやすい方法です。
地域活動やボランティアを「将来への投資」にする
お金はもらえなくても、年齢の違う人と関わる経験は「大学入試の自己PR」や「志望理由書」で使える強力なエピソードになります。
「何を感じ、どう行動したか」を言語化する練習は、その後の就職活動でも大きな強みです。
たとえば、
- 地域の清掃活動やイベントの運営補助
- 子ども向け行事のサポート
など、高校生でも参加できる活動は意外と多くあります。



こうした活動では、年齢や立場の違う人と関わりながら、決められた役割を果たす経験を積むことが可能です。
また、「誰のために行動しているのか」が見えやすいため、お金の対価がなくても、責任感や社会の一員としての意識が育ちやすいメリットもあります。
動画編集やデザインなど短期スキルで将来につなげる
アルバイトができない場合でも、自宅で取り組める短期スキルを通して、将来につながる経験を積むことも可能です。
たとえば、
- 動画編集やデザイン
- 簡単なWeb制作
などは、高校生でも学びやすく、比較的短期間で形にしやすい分野です。
すぐに収入につながらなくても、取り組んだ過程そのものが経験として残ります。
また、これらのスキルは、成果物が残りやすいため、
- 大学入試のポートフォリオや面接
- 将来の進路を考える際の材料
として活用できるケースもあります。
教育費や進路を親子で話し合うきっかけにする
アルバイトをするかどうかにかかわらず、高校生のうちにお金と進路について話し合い、親子間で共有しておくことは、はっきりとしたメリットがあります。
たとえば、
- 大学に行くなら、どれくらいお金がかかるのか
- 進学しない場合、どんな選択肢があるのか
- 予備校代や受験をするのにいくらかかるのか
こうした点を知らないまま進むと、進路を決める段階で



そんなにかかるとは思っていなかった



それは親が出してくれると思っていた
と、認識のズレが起きやすくなります。
アルバイトの話題が出たタイミングは、こうした話題を切り出すちょうどいいきっかけです。
正解を決める必要はありません。



話し合いを通して、「お金は当たり前に出してもらうものではない」「価値のある学びに投資しよう」という意識が育つこと自体に、大きな意味があります。
学生のアルバイトやお小遣いの関連記事
扶養や年収の壁は毎年のように制度が見直されており、「今はどこまで働くのがお得なのか?」と迷う方が多いテーマです。
今回の記事だけでなく、あわせて以下の記事も参考にしていただくと理解が深まります。
- 家族手当は年収103万・130万円で支給なし?働き損を避ける方法をFPが解説
→扶養制度とあわせて、会社独自の家族手当の収入制限について解説しています。 - 学生アルバイトの扶養範囲はどこまで?2025年最新版
→学生アルバイトが親の扶養内で働くときに意識すべき年収ラインを解説しています - 【2025年最新】高校生のお小遣い平均はいくら?バイトなしでも足りる?
→高校生のお小遣いの平均額や管理方法などについて解説しています。



扶養や年収の壁はライフステージや働き方によって答えが変わります。
複数の記事をあわせて読み、より自分に合った働き方を見つけましょう
まとめ|高校生のバイト禁止は正解がひとつではない!
高校生のアルバイトについては、家庭や状況によって考え方が分かれやすいテーマです。



この記事で整理してきたポイントを、最後に簡単に振り返ります。
- 【ルール】法律上は高校生でもバイトはOKだが、校則が優先される
- 【判断軸】今の生活(学業・睡眠)と両立できるか、親子で話し合う
- 【お金】123万円・130万円の壁に注意し、家計全体で考える
- 【代替案】バイトができなくても、お手伝いやボランティアで社会経験は積める
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