車の維持費が気になるけど、子育て中の車なし生活ってどうなんだろう?
やっぱり子育てに車は必要なのかな?
とお悩みの方。
たしかに、車があるのとないのでは金銭面でも生活面でも大きな違いが出ますよね。
そこで本記事では、
- 実際に5年間車なしで子育てをしているライター森崎と
- 車の維持費などに詳しいお金の専門家であるFP土屋が
子育て中の車なし生活の実態について、リアルな感想や実際の数値をまじえて紹介していきます。
ぜひ、ご一読くださいね!
土屋 剛(つちや ごう)
- 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
- 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
- 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
子育て中の車なし生活が可能になる3つの条件
子育て中の車なし生活が可能か否かは、大前提として、
- 金銭面だけではなく
- そもそも車なし生活ができる環境なのか
が重要なポイントになります。
具体的には、
- 自転車10分圏内で生活が完結する
- 車代わりのサービスを利用しやすい
- 子供の人数が1人~2人
の3つの条件が揃っていないと、子育て中の車なし生活は厳しいものになる確率が非常に高いです。
実体験もふまえながら、それぞれどういうことかお話していきますね。
①自転車10分圏内で生活が完結する
子育て中の車なし生活が可能になる1つ目の条件は、「自転車10分圏内で生活が完結する住環境が整っている」です。
というのも、子育て中は、雨・猛暑・極寒日にかかわらず、
- 素直に歩き続けてくれるわけではない
- 体重数キロ~数十キロの子供と
- 移動しなければならない
場面が頻繁に登場します。
つまり、
- 保育園、幼稚園、小学校
- スーパー
- 病院
- 公園
- 駅やバス停
など子育て中に必須になる施設が遠すぎると、それだけで生活が回らなくなってしまうのです。
そのため、最低でも「自転車で10分以内」「徒歩で15分以内」の距離に子育てに必要な施設が揃っていないと、車なし生活は厳しくなります。
未就学児の子供とのお出かけは、想像以上にハードになるケースが多いです。
住環境をふまえて、車が必要か否かを検討してみてくださいね^^
②車代わりのサービスを利用しやすい
子育て中の車なし生活が可能になる2つ目の条件は、「車の代わりになるサービスが利用しやすい環境」です。
車の代わりになるサービスが利用しやすい環境とは、
- 電車の本数が多く、家から駅まで近い
- バスの本数が多く、家からバス停が近い
- レンタカーやカーシェアが家の近くにある
- タクシーを呼んだらすぐ来る
のことですが、子供が歩けないうちは基本的に
- 抱っこひも
- ベビーカー
- 自転車
での移動がメインになるので、上記のような環境が揃っていないと車なし生活は早い段階で限界を迎える可能性が高いです。
ぜひ、自宅周辺の車の代わりになるサービスについて事前に調べてから、車の購入を検討しましょう。
③子供の人数が1人~2人
子育て中の車なし生活が可能になる3つ目の条件は、「子供の人数が1~2人」です。
子育て中の車なし生活では、車の代わりに
- 自転車
- 公共機関(電車、バス)
を使う頻度が多いです。
しかし、子供の人数が多いと、物理的な限界を感じる場面が多くなります。
物理的な限界を感じる例
- 自転車:1台につき、前と後ろで子供2人までしか乗せられない
- 公共機関:周囲への配慮や子供が眠いときなど、2人以上は厳しい場面が多い
親のストレス・疲れや子供への負担を考えても、子供が1人~2人以上になる場合は車があったほうが生活しやすいでしょう。
我が家は現在子供が1人ですが、仮に2人目を考えるのであれば車がないと厳しいなというのが正直な感想です。
では次に、そんな大変な子育て中の車なし生活は、年間でいくらお得になるのかを紹介していきます。
【車種別の年間維持費】子育て中の車なし生活はいくらお得?
子育て中の車なし生活でいくらお得になるかの目安を、以下の表にまとめてみました。
車種別の年間維持費
軽自動車 | コンパクトカー | ミニバン | SUV | |
---|---|---|---|---|
メーカー/車名 | ホンダ NBOX G | マツダ デミオ 13-SKYACTIV | 日産 セレナ 20G (CVT) | スバル フォレスター 2.0X S-style |
【駐車場代あり】 維持費 | 約3.3万円/月 約39.4万円/年 | 約3.7万円/月 約44.6万円/年 | 約4.3万円/月 約51.4万円/年 | 約4.2万円/月 約49.8万円/年 |
【駐車場代なし】 維持費 | 約1.8万円/月 約21.4万円/年 | 約2.2万円/月 約26.6万円/年 | 約2.8万円/月 約33.4万円/年 | 約2.7万円/月 約31.8万円/年 |
- 1:ガソリン代:年間10,000km走行、レギュラー145円/L( JC08カタログ燃費)
- 2:保険料:30歳、6等級、車両保険なし
- 3:タイヤ代:3年ごとに交換、年額を試算。
- 4:オイル交換代:5,000kmごとの交換、1回5,000円
- 5:高速料金:東名高速 東京~名古屋間の7,100円を元に年2往復を試算
- 6:駐車場代:月額15,000円で試算
- 7:1,000円以下は四捨五入
- 8:車は一括購入した場合で試算(ローン支払いなし)
- 9:出典:価格.com – 自動車の取得・維持費|ボディタイプ別 維持費の例
- 10:上記はあくまでも目安です。試算方法によって結果は異なります。
車の維持費のポイントは、駐車場代がかかるか否かです。
つまり、戸建てorマンション(賃貸)かで、維持費が大きく代わります。
また上記には含まれていませんが、車の購入費用が平均で7~8年に1回約150万~300万円かかるのも大きなポイントです。
では次に、子育て中の車なし生活のメリット・デメリットを詳しく紹介していきます。
子育て中の車なし生活の2つのメリット
子育て中の車なし生活のメリットは、
- 生活費に余裕が出る
- 事故を起こす心配がない
です。
それぞれどういうことか、お話していきますね。
①生活費に余裕が出る
第一に、子育て中の車なし生活では圧倒的に生活費に余裕が出ます。
先程も説明しましたが、1番維持費が安い軽自動車でも駐車場代がかかる場合には、
- 年間維持費:約39.4万円
- 月間維持費:約3.3万円
が固定費としてかかります。
この額を節約したり収入で賄うのは、そう簡単なことではありません。
子育て中は予想外の出費も増えやすいので、
- 車なしでも生活できそうな場所に住んでいる
- 駐車場代がかかる
の場合には、車なし生活を検討してみるのもおすすめでしょう。
②事故を起こす心配がない
第二に、子育て中の車なし生活では事故を起こす心配がありません。
2020年時点で発生している交通事故の件数は、30.9万件。※
車の安全技術の向上で交通事故の件数は年々減っているものの、運転をする以上は加害者になる可能性があるのです。
子育て中の運転は、なにかと余裕もなくなりやすいので、不便さの代わりに事故リスクを減らすメリットを得たい方は車なし生活がおすすめでしょう。
では次に、森崎さんの実体験に基づいた子育て中の車なし生活のデメリットを紹介していきます。
※出典:道路の交通に関する統計 交通事故死者数について 年次 2020年 | 政府統計の総合窓口
子育て中の車なし生活の2つのデメリット
子育て中の車なし生活のデメリットは、
- 長距離移動時の公共機関の利用が大変
- 雨や猛暑日の移動や買い物が大変
の2つです。
子育て中の車なし生活を考えている方は、ぜひ知っておきたいポイントになります。
それぞれ紹介していきますね。
①長距離移動時の公共機関の利用が大変
子育て中の車なし生活の1つ目のデメリットが、「長距離移動時の公共機関の利用が大変」な点です。
車がない場合は、バス・電車・新幹線などを利用する場面が多々あります。
しかし、子供と公共機関を利用するのは予想以上に大変です。
- 電車やバスに乗り遅れないように子供を急かしたり
- ベビーカーのために、遠回りしてエレベーターに乗ったり
- 泣いたり寝たり機嫌が悪くなったりする子供をなだめたり
周りの目もあるので、目的地に着く前にヘトヘトになってしまうことも珍しくありません。
特に都市部の混雑している電車やバスに乗る方は、精神的ストレスが大きいでしょう。
子育て中に車なし生活をしていると、必然的に遠出するのを避けるようになります。
遊びや買い物の範囲が限定的になるため、お出かけ好きの方は車なし生活についてよく検討したほうが良いでしょう。
②雨や猛暑日の移動や買い物が大変
子育て中の車なし生活の2つ目のデメリットが、「雨や猛暑日の移動や買い物が大変」な点です。
車なし生活では、
- 抱っこひも
- ベビーカー
- 自転車
が主な移動ツールになりますが、雨や猛暑日は「出かけたくない!!」と思うほど移動や買い物が大変です。
そのため、梅雨や夏は家で過ごすことが多くなりますし、気候の変動で予定がキャンセルになることも多くなります。
特に子供の人数が多いと、雨や猛暑日の中、買い出しに行くのはかなり厳しくなるので、余計な苦労を減らすためにも車の購入を検討したほうが良いかもしれません。
では次に、そんな大変な子育て中の車なし生活を支えてくれるアイテムやサービスを紹介していきます。
子育て中の車なし生活を支えてくれるアイテム&サービス4選
子育て中の車なし生活を支えてくれるアイテム&サービスは、
- 電動自転車
- レンタカー&カーシェア
- タクシーの配車アプリ
- 食材配達サービス&ネットスーパー
の4つです。
それぞれのおすすめポイントや選び方を紹介していきますね!
①電動自転車
子育て中の車なし生活で最も使用頻度が高いアイテムが、「電動自転車」です。
- 体重がどんどん重くなる子供がいても
- かさばる荷物があっても
スイスイ運転できます。
特に最近の電動自転車は、
- シートベルトの調整が簡単なもの
- タイヤが小さく乗せたり下ろしたりしやすいもの
など子育て世帯をターゲットにした商品が増えており、使いやすさが格段に向上しています。
車なしで子育てする場合は、ぜひ導入を検討してみてください。
②レンタカー&カーシェア
子育て中の車なし生活でお出かけ時に便利なサービスが、「レンタカー&カーシェア」です。
- 近場の旅行
- キャンプ
- 週末の買い出し
など、使いたい時間が限定されており使用頻度が低い場合には、車を購入するよりもお得になる可能性が高くなります。
まずは家から近い距離に、レンタカーやカーシェアの施設があるかを確認してみてくださいね!
③タクシーの配車アプリ
子育て中の車なし生活で緊急時に便利なサービスが、「タクシーの配車アプリ」です。
- 病気
- 怪我
など、自転車や公共機関での移動が難しい場合に、とても役立ちます。
事前に登録を済ませておき、アプリで現在地を知らせれば、
- どこにタクシーがいて
- 後何分で到着するか
がひと目でわかるので、焦っているときにも落ち着いて対処できます。
また、クレジットカード情報を事前登録しておけば、降りるときの支払いもなくスムーズです。
おすすめは、対応エリアが広いGO(ゴー)というアプリ。
電話でタクシーを呼ぶよりも格段にラクなので、ぜひ利用してみてくださいね!
④食材配達サービス&ネットスーパー
子育て中の車なし生活で買い出しに便利なサービスが、「食材配達サービス&ネットスーパー」になります。
ネットから注文するだけで玄関まで食材や消耗品を運んでくれるので、子育て中は車を利用するよりも便利です。
特に、
などは、離乳食を食べるお子さまがいる家庭でも利用しやすいメニューが揃えられているので、ぜひ利用してみてください。
結論:子育て中の車なし生活はお得だが、デメリットも多くある!
それでは最後に、子育て中の車なし生活を検討する上で重要なポイントを簡単におさらししていきます。
子育て中の車なし生活は、
- 自転車10分圏内で生活が完結する
- 車代わりのサービスを利用しやすい
- 子供の人数が1人~2人
の3つの条件が揃っていないと、厳しいものになる確率が非常に高いです。
ただし、車なし生活では、
- 年間で約21.4万~49.8万円を節約できる
- 事故リスクを減らせる
といったメリットがあります。
一方で、
- 長距離移動時の公共機関の利用が大変
- 雨や猛暑日の移動や買い物が大変
といった親の精神や体力を削る大変さが車なし生活にはあります。
車を購入する予定がない方は、
- 電動自転車
- レンタカー&カーシェア
- タクシーの配車アプリ
- 食材配達サービス&ネットスーパー
の4つのアイテムやサービスをうまく活用しながら、子育てをしていきましょう!
以上、今回は子育て中の車なし生活について紹介しました。
車は購入代金以外にも、維持費が高い生活ツールです。
便利さと金銭的な余裕を天秤にかけながら、今後の車購入を検討してみてくださいね。
生活に余裕はないけど、子育てのために車が必要な場合はどうしたら良いんだろう?
そういった場合には、FPのわたしが個別で相談に乗ることも可能です。
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