- もっと早く家に帰りたい
- 収入を増やしたい
- 今よりもやりがいのある仕事がしたい
- もうパワハラ上司に怒鳴られたくない
などの悩みを抱えているときに、「とりあえず転職したい!」と思うことがありますよね。
とはいえ、実際に転職について考えてみると、
転職した会社が、今よりもブラックだったらどうしよう…。
子供もいるし、転職なんてリスクをとっても大丈夫なのかな?
など、本当に転職して良いものか迷ってしまう方が多いはずです。
結論からお伝えすると、人生100年時代の今、FP視点から見ても転職を検討するのはポジティブなライフプランだといえます。
とはいえ、上記の説明だけだと
- 「何が」「どう」ポジティブなのか
- 「どうしたら」ポジティブな転職ができるのか
がピンと来ない方も多いはずです。
そこで本記事では、転職相談を受ける機会も多いFP土屋が、以下の内容を中心に転職を検討している方に役立つ超実践的な情報を紹介していきます。
- 人生100年時代にとりあえず転職したいがアリな理由
- 転職を成功させる3つのポイント
- 転職したいときに読みたい超絶おすすめ本3選
- 転職したいときに注意すべき3つのこと
本記事を読めば、転職で失敗する確率を劇的に減らせます!
ボリュームのある記事なので、まずは以下の「もくじ」から気になる内容を選んで読んでみてくださいね。
土屋 剛(つちや ごう)
- 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
- 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
- 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
人生100年時代にとりあえず転職したいがアリな理由
人生100年時代において、「とりあえず転職したい」がアリだと言える理由は以下の3つです。
- 1社で死ぬまで働き続けるのは無理ゲーに近いから
- 出世で収入を増やすのは限界があるから
- 転職活動はほぼノーリスクでできるから
それぞれどういうことか、お話していきますね!
①1社で死ぬまで働き続けるのは無理ゲーに近いから
とりあえず転職したいアリな理由1つ目は、人生100年時代においては「1社で死ぬまで働き続けるのは無理ゲーに近いから」です。
具体的には、
- トヨタなどの大企業が「終身雇用を守っていくのは難しい」と発言したり
- 倒産した企業の平均寿命は約23年※なのに、新卒から50年以上は働く必要性が高くなっていたり
など、現代社会では1社で働き続ける人生プランが現実的ではなくなっています。
つまり、1つの企業に勤め続けるケースが多かった親世代とは異なり、今の現役世代(20代~30代)は、
- 働く期間が長いのに(約40年~50年以上)
- 会社の寿命が短い影響で(約23年)
”誰しもが転職して当たり前の時代”に突入しているのです。
でも、僕は大企業に就職しているし、転職さえしなければ安定した未来を手にできそうだよね?
大企業だから安心とは、今の時代は言えません。
日本は経営者が高齢化していたり、人口が減少して経済成長が停滞している影響で、会社の平均寿命が年々短くなっています。
入社時には有名だった大企業でも、あなたが40代~50代の頃には残っているかわからなくなっているんですよ。
なんだって!困るよ!!
そうなんです。
なので、働く上でのリスク管理としても「とりあえず転職したい」ってマインドを持って動くのは、将来のためにめちゃくちゃアリなんです!
なるほどね!
とりあえず今は、転職について前向きに考えていい時代だってわかったよ^^
②出世で収入を増やすのは限界があるから
とりあえず転職したいがアリな理由2つ目は、「出世で収入を増やすのは限界があるから」です。
今の現役世代の上には、数多くの団塊ジュニア世代(2022年時点で47歳~51歳の世代)がおり、出世で給与を上げられる枠が狭くなっています。
そして、仮に出世をして給与がアップしても、
- 月に数千円~数万円しか給与が増えなかった
- 給与が上がった分が税金で持っていかれて、手取りはほとんど変わらなかった
というケースが珍しくありません。
そのため、現役世代が出世で収入を増やすのは難易度が高いわりに、割に合わないケースが多くなっているのです。
一方で、2022年1~3月期は、転職で賃金が増えた人の比率が32.6%で過去最高値を更新※しています。
去年の同時期と比べても転職で3.4%も給与アップしている方がおり、コロナ前の水準を超えているのです。
実際に私の相談者さまの中にも、転職で年収600万円から年収1,000万円にアップした方がいました。
FPとして多くの人の話を聞く中で、転職による賃金アップがしやすい時代になっていることを実感しています。
③転職活動はほぼノーリスクでできるから
とりあえず転職したいがアリな理由3つ目は、「転職活動はほぼノーリスクでできるから」です。
よく転職はリスクがあると言われますが、以下のように「転職」と「転職活動」は大きく異なります。
- 転職:今の会社を退職して、新しい会社に勤めること
- 転職活動:今の会社より良い条件で雇ってくれる会社を探すこと
つまり、転職活動自体は今の会社を退職しない限り、リスクは存在しないのです。
もちろん転職活動をする上で、多少の負担(時間、手間、交通費)はかかります。
しかし、転職活動をすると、
- 自分のスキルや経験は、他社だとどのくらい評価されるのか分かる
- 今の会社と他社の仕事環境を比較できる
といったように、今後の働き方を考える上で重要な情報を手に入れられるのです。
ですので、本当に今の会社に辞めるべきなのか迷っている場合には、転職ではなくとりあえず”転職活動”をしてみるのがおすすめでしょう。
もちろんその上で、今より良い条件の会社が見つかれば転職をしても良いですし、今の会社の良さに気づければ転職しなくても良いと思います。
自分のキャリアプランを見つめ直すためにも、3~4年に1回くらいは外の世界にも目を向けてみてくださいね!
では次に、「とりあえず転職したい」を成功させる3つのポイントについてお話していきます。
「とりあえず転職したい!」を成功させる3つのポイント
「とりあえず転職したい!」と考えている場合には、
- 優先順位を先に決める
- 情報を集めてから動く
- 転職以外で収入を増やす方法も調べる
の3つのポイントを意識して事前準備をすると、転職を成功させやすくなります。
それぞれどういうことか、詳しくお話していきますね!
①優先順位を先に決める
とりあえず転職したい場合には、先に転職の軸となる優先順位を決めるのがおすすめです。
なぜなら、
- どんな業種の
- どんな会社で
- どんな働き方をしたい
のかを決めずに闇雲に転職活動をしてしまうと、無駄に時間を浪費して自分の求める勤務先にたどり着きにくくなってしまうからです。
具体的には、
年収や会社の知名度はあまり気にしないから、定時退社できて休日が多い会社で働きたい。
残業があってもいいから、やりがいのある(裁量権がある)仕事がしたい!
など、転職の方向性を決めた上で、業種や会社の情報収集をすると無駄がありません。
働きながら転職活動をするのであれば、限りある時間を有効活用して動くようにしましょう!
②情報を集めてから動く
とりあえず転職したい場合には、情報を集めてから動いたほうが損する確率を減らせます。
具体的には、自分の理想の転職をするために、どんな業界(業種)を選べば
- 年収
- ワークライフバランス
- 安定感
- やりがい
の条件を満たせるのかを知ることが重要です。
転職では会社よりも業界(業種)選びで、ある程度の「残業の多さ」「平均年収」「裁量権の多さ」が変わります。
転職活動をする際には、この後に紹介する『とりあえず転職したいときに読みたい超絶おすすめ本3選』を事前に読んで、業界(業種)選びのコツを知っていきましょう。
③転職以外で収入を増やす方法も調べる
とりあえず転職したい場合には、転職以外で収入を増やす方法も調べるのがおすすめです。
なぜなら、
今の職場の働く環境は好きなんだけど、給与が低くて転職を考えている。
実際に転職活動してみたけど、今の職場の良さがわかって残りたいと思った。
という場合に、転職以外で収入を増やす方法も調べておくことで、お金のためにあえて気に入ってる職場を辞めなくても良い選択肢を知ることができるからです。
では次に、そんな「転職情報」や「転職以外で収入を増やす方法」を知るのに役立つおすすめの本を紹介していきます。
とりあえず転職したいときに読みたい超絶おすすめ本3選
FP視点で選んだ「とりあえず転職したい!」ときに読みたい超絶おすすめ本は、以下3冊です。
これを読んでおけば、間違いないだろうといえる現役世代に役立つ実践的な転職本を厳選して選びました。
一つひとつ特徴を紹介していきますので、ぜひ参考にしてみてください。
①シン・サラリーマン
シン・サラリーマンは、登録者60万人超えでご自身も転職経験があるサラリーマンYouTuber”サラタメさん”が執筆した本です。(※サブチャンネルは、転職専用の内容)
驚くべきは、そのボリューム。
ご本人も動画でおっしゃっていたとおり600ページ以上の辞書のような分厚さで、ただの転職本ではなく現代のサラリーマンに役立つ情報をすべて詰め込んだ超実践的ノウハウ本になっています。
正直、「これを読んで行動すれば、転職は成功するんじゃないか?」というレベルに情報が凝縮されているので、何を読んだら良いか迷ったらとにかくこの1冊を選べばOKです。
また、本屋で見ると買うか戸惑うくらいの重さなのに、ページをめくるとどんどん読み進められます。
さすが、動画で”伝える”を試行錯誤されている方の本だなと思いました!
シン・サラリーマンの本が気になった方は、各メディアの紹介記事やサラタメさんご本人の動画を参考にしてみてください。
FP土屋の本の評価
本の評価 | ★の数 |
---|---|
読みやすさ | ★★★★☆ ※読みやすいけど、文字数が多いので★1つマイナス! |
情報の幅広さ | ★★★★★ |
お役立ち度 | ★★★★★ |
実践しやすさ | ★★★★★ |
各メディアによる書籍紹介
- 真の「安定」を手に入れる シン・サラリーマン―名著300冊から導き出した人生100年時代の攻略法|新R25
- 真の「安定」を手に入れるシン・サラリーマン|ダイヤモンド・オンライン
- サラタメ「大企業より週3勤&副業」選ぶ本当の訳 |東洋経済オンライン
②転職と副業のかけ算
転職と副業のかけ算は、年収240万円から4度の転職×副業で年収5,000万円まで増やした次世代型サラリーマンmotoさんが執筆した本です。
Amazon総合・ビジネス書ランキング1位のベストセラーになった本で、転職や副業のノウハウを学べます。
ご本人の実体験が事細かく書かれているので、「実際にどうやって転職と副業で年収を増やせばいいのか」を知りたい方におすすめの1冊です。
各メディアや動画でも本の内容の一部が紹介されているので、気になる方は購入前にチェックしてみてください。
FP土屋の本の評価
本の評価 | ★の数 |
---|---|
読みやすさ | ★★★☆☆ |
情報の幅広さ | ★★★☆☆ |
お役立ち度 | ★★★★☆ |
実践しやすさ | ★★★★☆ |
各メディアによる書籍紹介
- 「軸ずらし転職こそが年収アップ実現の近道だ」 | 特集 | 東洋経済オンライン
- 「年収240万→1500万」32歳6社目リーマンの鉄則 どの会社でも市場価値は高められる | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)
- NewsPicks「【図解】「転職と副業のかけ算」で、年収を最大化する方法」
- 転職と副業のかけ算 |新R25
③転職2.0
転職2.0は、LinkedIn(リンクトイン)※というキャリア形成の最前線で経営ポジションを務める村上さんが執筆した本です。
転職する上で、「どうやって自分の強みを探せば良いのか・市場価値を高めれば良いのか」といったキャリアプランの考え方や作り方を教えてくれます。
中田敦彦さんのYouTube大学でも取り上げられており、注目が集まっている新世代向けの本なので読んでおいて損はないでしょう!
ビジネス特化型SNS。
2022年3月時点で全世界8.1億人以上のユーザー(日本ユーザーは200万人以上)が利用しており、仕事探しや転職活動にも活用されている。
FP土屋の本の評価
本の評価 | ★の数 |
---|---|
読みやすさ | ★★☆☆☆ |
情報の幅広さ | ★★★☆☆ |
お役立ち度 | ★★★★☆ |
実践しやすさ | ★★★☆☆ |
各メディアによる書籍紹介
- 「いまの会社に不満がある」という転職理由をポジティブに言い換える方法 「タグ探しプロセス」のすごい効果 | PRESIDENT Online
- 転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール|新R25
- 我慢して働く時代は終わった 『転職2.0』のススメ|FORBES JAPAN
では次に、FPとして転職相談を受ける中で、とりあえず転職したいときに知っておいてほしいなと感じた注意点を3つ紹介していきます。
とりあえず転職したいときに注意すべき3つのこと
とりあえず転職したいときに注意すべきことは、以下の3つです。
- ネットの忖度にまみれた情報を信じすぎない
- 「親」や「会社の先輩」の助言を当てにしすぎない
- 嫁(夫)ブロックを防ぐために事前説明はきちんとする
それぞれどういうことか、お話していきますね!
①ネットの忖度にまみれた情報を信じすぎない
今回なぜ、とりあえず転職したいと考えている方に”本”を紹介したのかというと、「インターネット上の転職情報は忖度にまみれているものが多かったから」です。
というのも、転職市場はお金を稼ぐのに適した市場になります。
検索したワードによっては、転職サイトを広告する目的で作られたサイトにたどりつくケースが多く、転職に悩む人に本当に役立つ情報が少ないことに気が付きました。
また、転職サイトに忖度した内容が多いので、業界(業種)によるブラックな内容などについて言及されている記事も少なかったです。
一方で、書籍は「売りたい」という目的はあるものの、無料のネット情報とは異なり良い内容でなければ買ってもらえません。
また、適当な内容を載せてしまうと、本を書いた人の信頼も落ちてしまいます。
そういった意味で、ネットに比べると本は、良質かつ実践的な転職に役立つ情報が多く掲載されていました。
ネット情報は発信者が明確にわかっている場合(顔、名前、経歴や職種)には、ある程度の信用性を担保できます。
しかし、誰が書いたかわからない情報を当てにしてしまうと、転職が残念な結果に結びつくケースがあるので注意しましょう。
②「親」や「会社の先輩」の助言を当てにしすぎない
とりあえず転職したいときに注意すべきこと2つ目は、「親や会社の先輩(上司)の助言を当てにしすぎない」になります。
転職を考えたときに、つい身近な頼れる親や会社の先輩(上司)に相談しがちですよね。
しかし、転職市場はちょうど今変わってきているところで、自分より上の世代のアドバイスが新しい時代の転職状況とは合わなくなっていることも珍しくありません。
というのも、自分より上の世代は転職を経験したことがない人のほうが多数派だからです。
そのため、転職を考えている場合には、
- せっかく入れたのに、やめたらもったいない!
- 「石の上にも三年」っていうし、もう少し続けてみたら?
といった親や会社の先輩(上司)のアドバイスは良い意味で聞き流してください。
もし誰かの言葉が気になって転職に悩んでしまった場合には、相談相手が本当に最新の転職情報をわかってアドバイスしているのかを考えてみてくださいね!
③嫁(夫)ブロックを防ぐために事前説明はきちんとする
とりあえず転職したいときに注意すべきこと3つ目は、「嫁(夫)ブロックを防ぐために事前説明はきちんとする」になります。
親や上司とは異なり、妻や夫は生活を共にするパートナーです。
なんの説明もなしに転職活動をはじめてしまうと、従来の転職へのネガティブイメージを持っているパートナーの場合、
- 嫁(夫)ブロック※をされたり
- 余計に不安な思いをさせたり
してしまうことがあります。
内定を得た既婚者が転職先に対し、妻や夫に反対されたことを理由に内定辞退を申し出ること。
そのため、転職活動をはじめる場合には後々のトラブルを防ぐために、パートナーに「本記事」や「紹介した書籍」の内容を伝える努力をしましょう。
もし直接話すのが苦手であれば、パートナーに直接「本記事」や「紹介した書籍」を読んでもらうのがおすすめです。
パートナーや家族の協力を得ることで、より転職も積極的に進められるようになりますよ!
結論:とりあえず転職したいは新時代に適した最高マインド!
それでは最後に、本記事の内容を簡単におさらいしていきます。
人生100年時代において「とりあえず転職したい」がアリだと言える理由は、
- 1社で死ぬまで働き続けるのは無理ゲーに近いから
- 出世で収入を増やすのは限界があるから
- 転職活動はほぼノーリスクでできるから
の3つです。
実際に転職する場合には、
- 優先順位を先に決める
- 情報を集めてから動く
- 転職以外で収入を増やす方法も調べる
の3つを意識して事前準備をすることで、転職を成功させやすくなります。
転職に関連するお役立ち情報を集める際には、
- シン・サラリーマン
- 転職と副業のかけ算
- 転職2.0
の3冊を読むのがおすすめです。
また、転職をする際には、
- ネットの忖度にまみれた情報を信じすぎない
- 「親」や「会社の先輩」の助言を当てにしすぎない
- 嫁(夫)ブロックを防ぐために事前説明はきちんとする
の3点に注意して行動しましょう。
以上、今回は「転職したい」と考えている人に役立つ情報を紹介しました。
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