子育て中に転職するベストタイミング4選!注意点&転職先の探し方

子育て中に転職するベストタイミング4選!注意点&転職先の探し方

同じ仕事でも、産前と産後では見える景色が大きく変わってきますよね。

子供がいないときは無理できていたことも、産後は思ったようにいかず、悩んでしまうママ・パパも多いはずです。

実際に、子育てと仕事の両立の難しさから、子育て中に転職を検討する人も多いですが、

  • 子供の成長具合
  • 就学状況

でもライフスタイルが変化していくため、いつ転職したらいいかわからなくなりますよね。

そこで本記事では、個別相談実績が700世帯を超えるFP土屋が各家庭の話を参考に、子育て中に転職するベストタイミングや注意点を紹介していきます。

土屋剛(FP)

子育て世帯におすすめな転職先の探し方も紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね!

執筆・監修者

土屋 剛(つちや ごう)

  • 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
  • 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
  • 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
FP土屋
もくじ

子育て中に転職するベストタイミング4選&年齢別の注意点

子育て中に転職するベストタイミング4選&年齢別の注意点

子育て中に転職するベストタイミングは、大きく分けて

  1. 乳幼児期(0歳~3歳)
  2. 年少~年長(4歳~6歳)
  3. 小学校低学年(小1~小3)
  4. 小学校高学年(小4~小6)

の4つです。

土屋剛(FP)

それぞれ年齢別のおすすめ理由や注意点を紹介していくので、ぜひこのまま読み進めてみてくださいね。

①乳幼児期(0歳~3歳)

子育て中の転職におすすめな1つ目のタイミングは、「乳幼児期(0歳~3歳)」です。

乳幼児期は、

  • 子供の風邪でお休みが多くなったり
  • イヤイヤ期やトイレトレーニング

など何かと手のかかる時期なので、

  • 子育てに理解がない会社に勤めている
  • ワンオペ状態で余裕がない

場合には、かなり過酷な状況になります。

土屋剛(FP)

この時期に、無理をすると体調面や心理面が蝕まれてしまいます。

家庭や就労状況によっては、早めの転職を検討するのがおすすめでしょう。

乳幼児期(0歳~3歳)に転職する注意点は?

乳幼児期の場合、まず育休中の転職はおすすめしません。

というのも、育休中に転職してしまうと、転職時期や再就職先の勤務条件によっては

  • 入園予定の保育園の内定が取り消しになる
  • 現在、保育園に通っている上の兄弟が退園させられる
  • 退職後の育休の給付金を受け取れなくなってしまう

などのアクシデントが起きてしまうからです。

可能であれば、一旦復職してからの転職を目指しましょう。

また、保育園に入所できているケースでも、0歳~3歳は成長も著しく体調も崩しやすいです。

親の生活手面でのフォローも多く必要とする年齢のため、

  • 転職活動をしたり
  • 新しい職場環境に慣れたり

するのが、通常よりも大きなストレスとして親御さんにのしかかる可能性が高いです。

この時期に転職を検討する場合には、可能な限り1人で頑張りすぎず

  • パートナー
  • 親族
  • 保育園

とよく相談して、サポートを受けながら転職活動を進めていきましょう。

②年少~年長(4歳~6歳)

子育て中の転職におすすめな2つ目のタイミングは、「年少~年長(4歳~6歳)」です。

この時期は個人差はありますが、成長段階として

  • 子供が1人でトイレや着替えができるようになる
  • 体調を崩しにくくなる

ため、乳幼児期(0歳~3歳)よりも転職活動や新しい仕事に集中しやすくなります。

土屋剛(FP)

そのため、今回ご紹介する子育て中の転職タイミングとしては、最もおすすめです。

年少~年長(4歳~6歳)に転職する注意点は?

年少~年長(4歳~6歳)の時期は、子供の小学校生活を見据えた転職先選びが重要です。

なぜなら、小1の壁と呼ばれるように子供が小学生になると、

  • 正規の時短勤務の申請ができなくなる
  • 長期休みは学童に預けていても、お弁当作りが必要になる
  • 学校の準備や宿題のチェックなど、親のサポートが急激に増える

など、学童保育を利用していても、保育園のように手厚い支援を受けられなくなるパターンが多いからです。

土屋剛(FP)

具体的にどのような転職先を選べばいいのかは、この後の『子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す5つのポイント』で紹介していきます。

ぜひ、参考にしてくださいね!

③小学校低学年(小1~小3)

子育て中の転職におすすめな3つ目のタイミングは、「小学校低学年(小1~小3)」です。

子供が小学生になるので、

  • 退職後に転職先が見つからなくても、すぐに保育園を退園させられない
  • 保育園の入所要件をクリアできないようなパート勤務や短時間労働を選べる
  • 面接時に預け先が見つからないときも、短時間であれば子供に留守番を頼める

などの魅力があります。

小学校低学年(小1~小3)に転職する注意点は?

前述したとおり、この時期は小1の壁と言われるように子供の生活スタイルが大きく変わります。

特に入学し始めは、

  • 予想外に早く帰ってきたり
  • 給食がない時期が長かったり

するケースが多いです。

子供も親も小学校生活に慣れるために、小学校入学直後の転職は避けて、可能であれば夏休み以降から転職活動をスタートさせるのがおすすめでしょう。

また、

  • 子供だけで通学するようになる
  • 先生からの連絡事項を子供から通して聞くことになる
  • 宿題や次の日の準備などのフォローが増える

など転職活動をしながらのサポートが難しい点も増えるます。

土屋剛(FP)

子供だけでも問題なく生活できるように、お家での環境や仕組みづくりも進めておくと良いでしょう。

④小学校高学年(小4~小6)

子育て中の転職におすすめな4つ目のタイミングは、「小学校高学年(小4~小6)」です。

この時期は、

  • 授業時間が長くなるから、帰宅時間が遅くなる
  • 子供が1人でお留守番できる時間が長くなる
  • 親も子供も小学校生活に慣れてくる

などの理由から、2番目に転職活動をしやすい時期になります。

小学校高学年(小4~小6)に転職する注意点は?

小学校高学年(小4~小6)の時期は、小4の壁と呼ばれ、

  1. 学習でつまずく子供が増える
  2. 小学3年生までしか利用できない学童(クラブ)が多い
  3. 子供間の複雑なトラブルが増えてくる
  4. 反抗期に入る子も増え始める

といった4つの問題が発生します。

つまり、転職活動や新しい仕事をしていても、これまで以上に子供の精神面に寄り添い細かな変化を見逃さないようにする必要が出てくるのです。

子供が小さいときとは違った大変さがあるので、適度な距離を取りつつフォローできるように心がけましょう。

土屋剛(FP)

では次に、子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す5つのポイントを紹介していきます。

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す5つのポイント

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す5つのポイント

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す際にチェックしたいポイントは、

  1. 女性社員の比率が高い
  2. 産休・育休取得後の復帰率が高い
  3. 多様な働き方が選べる
  4. くるみん認定企業
  5. 通勤時間が短い

の5つです。

土屋剛(FP)

どういうことか、それぞれ説明していきますね。

①女性社員の比率が高い

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す際にチェックしたい1つ目のポイントは、「女性社員の比率の高さ」です。

本来は、ママ・パパ平等に育児しやすい環境が整えられているのが理想。

しかし、現時点では男性が多い会社で女性に配慮された職場環境が用意されていることは、残念ながら少ないです。

そのため、子育てと仕事の両立を望む場合には、女性社員の比率が高い会社が狙い目でしょう。

土屋剛(FP)

特に、同じような働く親御さんが多い会社を選ぶと、子供の体調不良や保育園等のイベントで急にお休みをもらうときも理解を得やすいケースが多いようです。

女性労働者の割合を調べるのに役立つサイト

②産休・育休取得後の復帰率が高い

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す際にチェックしたい2つ目のポイントは、「産休・育休取得後の復帰率が高い」です。

ポイントは、

  • 育休・産休取得後の復帰率が高いだけではなく
  • 復職後も長く働いている人がいるか

になります。

ちなみに最近では、男性も育休が取りやすいように制度が改正されてきていますが、日本人男性の育休取得率は令和2年の段階でも約12.7%。(前年度からは、約5.2%アップ)

つまり、男性の育休取得率が高い会社は、かなり子育て世帯に寄り添った労働環境を整備している可能性が高いのです。

土屋剛(FP)

ぜひ、男性の育休取得率もチェックしてみましょう!

育休取得率が高い求人情報を探す方法
  • 求人サイトで、産休・育休取得実績ありの会社を探す
  • 転職エージェントに、育休からの復職率が高い会社を紹介してもらう

求人サイト例

③多様な働き方が選べる

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す際にチェックしたい3つ目のポイントは、「多様な働き方が選べる」です。

子供は、乳幼児期だけでなく小学生に上がってからも、何かと親のフォローが必要になる場面が多いと言えます。

土屋剛(FP)

そのため、できる限りフレックスタイム制やテレワークなどを利用できる会社を選んでおくのがおすすめです。

多様な働き方ができる会社の探し方
  • 求人サイトで、フレックスタイムやテレワーク可能な会社を探す
  • 転職エージェントに、フレックスタイムやテレワークの利用率が高い会社を紹介してもらう

求人サイト例

④くるみん認定企業

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す際にチェックしたい4つ目のポイントは、「くるみん認定企業」です。

くるみん認定企業とは、「子育てサポート企業」として、厚生労働大臣の認定を受けた証をもつ会社のことです。

国が定めた一定基準を満たした企業のみ認定されるので、子育てに寄り添ってくれる会社なのかを見極める際に役立ちます。

土屋剛(FP)

以下サイトを利用すると、お住まいの近くのくるみん認定企業を探しやすいです。

ぜひ活用してみてくださいね!

くるみん認定企業を探せるサイト
  • 上記サイトが使いにくい場合は、「くるみん認定企業 求人」でWEB検索するのもおすすめ

⑤通勤時間が短い

子育てと仕事が両立しやすい転職先を探す際にチェックしたい5つ目のポイントは、「通勤時間が短い」です。

子育て中といえば、

  • 保育園や習い事の送迎
  • 突発的な呼び出し

など、自宅近くでないと対応が難しいことが度々ありますよね。

できるだけ働く時間に柔軟性を持たせ、家事・育児にかかる時間をしっかり確保するためにも自宅近くの職場を選ぶのがおすすめしょう。

土屋剛(FP)

「自宅から○分以内の職場」という条件をしっかり決めてから、転職活動を進めるようにしてみてくださいね!

子育て中のタイミングで転職!面接の注意点は?

子育て中のタイミングで転職!面接の注意点は?

子育て中のタイミングで転職をする際には、面接で子育てに関連する質問を受けた際に希望を正直に伝えるのが鍵になります。

というのも、「面接に受かりたい」という思いが強すぎて、その場しのぎの嘘をついてしまうと仮に受かったとしても、結果的に子育てと仕事の両立が難しくなってしまうからです。

ただし、自分の希望ばかり伝えると、もちろん面接で良い印象を残せません。

希望を伝えるだけでなく、

  • 柔軟に対応して
  • 将来的に会社に役立つ存在になること

を見せていきましょう。

子育て中の面接の質問&回答例
  • 質問)残業できますか?
  • 回答)今は子供の保育園のお迎えがあり残業は難しいですが、その日の仕事を業務時間内に終わらせるよう効率化に努めます。

    また、子供が成長した際には、次は私が未就学児のお子さまがいる他社員のフォローをする側に積極的に回っていきたいです。

結論:子育て中の転職タイミングを決める際は下調べが肝心!

では最後に、子育て中の転職タイミングについて重要なポイントを簡単におさらいしていきます。

本記事のまとめ

子育て中に転職するベストタイミングは、

  1. 乳幼児期(0歳~3歳)
  2. 年少~年長(4歳~6歳)
  3. 小学校低学年(小1~小3)
  4. 小学校高学年(小4~小6)

の4つです。

中でも、「年少~年長(4歳~6歳)」「小学校高学年(小4~小6)」の時期は転職活動を進めやすくおすすめでしょう。

子育てと仕事の両立がしやすい転職先を探すためには、

  1. 女性社員の比率が高い
  2. 産休・育休取得後の復帰率が高い
  3. 多様な働き方が選べる
  4. くるみん認定企業
  5. 通勤時間が短い

の5つをチェックしておくのがポイントです。

面接の際は、子育てに関連する質問には正直に希望を伝えた上で、

  • 柔軟に対応できる姿勢
  • 将来的に会社に役立つ存在感

を示せると、好印象を残しやすくなるでしょう!

以上、今回は子育て中の転職タイミングについて紹介しました。

産前・前後ではライフスタイルに急激な変化が起き、働き方について誰しも一度は悩まれると思います。

土屋剛(FP)

その際に、「転職後に収入が下がるけど、家計的に問題がないか知りたい」などの疑問やご不安がある場合にはFP視点でのサポートが可能です。

ぜひお困りの際は、遠慮なくお声がけくださいね!

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