「ノルマやしがらみに縛られず、相談者さま利益を徹底的に追求するFPになる!」ことを信念にしている独立系FP土屋です。
今回は、
最近つみたてNISAのワードをよく耳にするけど、デメリットや注意点はないの?
つみたてNISAをとりあえずやってるけど、実際にはどんなものかよく分かってない!
といった読者の声に答えて、”つみたてNISAのメリット・デメリット”を紹介していきます。
もちろん投資である以上リスクが0ではないので、つみたてNISAを始めるか否かの最終判断は読者にお任せしますが…。
特に子育て世代の20代~40代の方は、今後の資産形成をする上でつみたてNISA(積立投資)への理解を深めておいても損はないと思います。
ぜひ本記事を読んで、学校では教えてもらえなかった資産形成の方法を学んでくださいね!
NISAの新制度については、この記事をチェック
土屋 剛(つちや ごう)
- 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
- 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
- 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
そもそもつみたてNISAとは?
つみたてNISAとは、
- 少額で
- 長期的に継続して
- 積立投資
できるように政府がつくった非課税投資制度です。
日本にお住まいの20歳以上であれば、この制度を利用して年間40万円(月額33,333円)まで非課税で最長20年間も積立投資ができます。
”非課税”ってどういうこと?
一言でいうと、「つみたてNISAは投資で利益を得ても、税金を納めなくていい」という意味です。
つみたてNISA以外の投資は、税金がかかるの?
通常の投資では、投資で得た利益に約20%の税金がかかります。
例えば10,000円投資で儲かったとしたら、2,000円は税金として納めるイメージですね。
なるほど!つみたてNISAってお得に投資に挑戦できるんだ。
でもたしか、一般NISAっていうのもあったような?なにが違うの??
つみたてNISAと一般NISAには大きな違いがあるので、この後に詳しくお話していきますね!
つみたてNISAと一般NISAの違いや注意点
つみたてNISAと一般NISAは、どちらも政府がつくった非課税投資制度です。
ただし、それぞれ以下のような制度上の違いがあるので利用を検討する際は注意してください。
つみたてNISAと一般NISAの比較
つみたてNISA | 一般NISA | |
---|---|---|
非課税の投資上限額(年間) | 40万円 | 120万円 |
非課税の運用期間 | 20年間 | 5年間 |
投資方法 | 積み立てのみ | 一括・積み立てどちらも可 |
投資対象 | 金融庁の条件を満たす投資信託、ETF(上場投資信託)のみ | 国内・海外上場株式投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託) |
色々違いがあるみたいけど、つみたてNISAと一般NISAは併用できないの?
制度上、併用はできません。
どちらかを選択して利用することになります。
ただし、ご夫婦の場合には「夫は一般NISA」「妻はつみたてNISA」のように、それぞれの個別口座で使い分けが可能です。
なるほど!でも、結局どっちを選べばいいのか迷うな~。
正解はありませんが、以下のようにどんなスタイルで投資をしてみたいかを自分との相性で考えるのがおすすめですよ。
- つみたてNISA:まとまった余裕資金がなく、中長期でお金を運用したい方向け
- 一般NISA:まとまった余裕資金があり、短中期でお金を運用したい方向け
う~ん。なんとなくわかったけど、自分がどっちに向いてるかいまいちピンと来ないな。
そういった方は、この後に紹介するつみたてNISAのメリット・デメリットを読んでみてください。
それぞれの制度への理解が深まって、考えやすくなりますよ!
つみたてNISAの4つのメリット
つみたてNISAの主なメリットは、
- 自動積立だから、投資の手間が少ない
- 低コスト・低リスクで始められる
- 一般NISAよりも非課税期間が4倍も長い
- iDeCoよりお金を自由に引き出せる
の4つです。
それぞれ、どういうことかお話していきますね!
①自動積立だから、投資の手間が少ない
つみたてNISAは、自動で毎月積立投資をしてくれるので、
- 株価を見つつ
- タイミングを読んで
- 金融商品を売買する
必要がなく、投資の手間が非常に少ないです。
基本的には放っておくだけでいいので、育児や仕事などで忙しい方におすすめでしょう。
②低コスト・低リスクで始められる
つみたてNISAの2つ目のメリットは、「低コスト・低リスクで始められる」点です。
金融庁が
- 長期
- 積立
- 分散
投資に適していると判断した投資信託※の中から投資対象を選ぶので、手数料が低く個別株よりもリスクが低い状態で運用ができます。
投資信託とは、「投資のプロ」にお金を出して、プロが選んだ複数の会社や企業に投資する商品のことです。
投資資金(元手)が少ない初心者向けの投資方法になっています。
③一般NISAよりも非課税期間が4倍も長い
3つ目のメリットは、「一般NISAよりも非課税期間が4倍も長い」点です。
- つみたてNISA:20年間
- 一般NISA:5年間
世界の経済成長が流れが続く限り、長期保有したほうが投資利益を生み出せる可能性が高いです。
そういった点では、一般NISAよりもつみたてNISAの非課税期間(20年間)のほうが非常に有効だと言えるでしょう。
また、
- 投資に回す余裕資金が少ない方
- 手元のお金を投資に一気に回すのが不安な方
は、一般NISAよりもつみたてNISAのほうが希望に近い投資スタイルでお金を運用できます。
④iDeCoよりお金を自由に引き出せる
4つ目のメリットは、「iDeCo(個人型確定拠出年金)よりお金を自由に引き出せる」点です。
というのも、同じく政府が設立したiDeCoは老後資金を貯める目的の投資制度で、原則60歳まではお金を引き出せません。
一方で、つみたてNISAは運用中のお金を現金化する際の制限がないので、
- 家計が赤字で投資にお金を回す余裕がなくなったとき
- 非課税期間が終わる前に、まとまったお金が必要になったとき
など、必要な時にすぐに換金できます。(一般NISAも同様)
そのため、流動性という点ではiDeCoよりもメリットが大きいと言えるのです。
では次に、つみたてNISAのデメリットを紹介していきます。
つみたてNISAの4つのデメリット
つみたてNISAのデメリットは、
- 一般NISAより非課税の上限額が少ない
- 一般NISAより投資対象が少ない
- 一括投資ができない
- iDeCoより強制力が低く、成果が出る前にやめやすい
の4つです。
それぞれのデメリットについて、詳しくお話していきますね!
①一般NISAより非課税の上限額が少ない
つみたてNISAの1つ目のデメリットは、「一般NISAよりも非課税の上限額が少ない」点です。
- つみたてNISA:40万円
- 一般NISA:120万円
例えば、
余裕資金があるから、たくさん投資にお金を回したい!
という方にとって、つみたてNISAの年間40万円といった非課税枠は物足りなく感じられそうです。
ただし、そういった方は、
- 非課税枠が年間120万円の一般NISA使う
- つみたてNISAで年間40万円の非課税枠を使い、上限を超える額は課税口座で積み立てる
のどちらかを選択すると、希望に近い形で投資制度の活用ができます。
②一般NISAより投資対象が少ない
つみたてNISAの2つ目のデメリットは、「投資対象が少ない」点です。
- つみたてNISA:投資信託、ETF(上場投資信託)※金融庁の条件を満たす
- 一般NISA:国内・海外上場株式、投資信託、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)
上記のように、つみたてNISAは金融庁の条件をクリアした投資信託の中からしか、商品を選べません。
例えば、
コストは高くても、成績の良いアクティブファンド※の投資信託を購入したい!
自分で選んだ個別株を買って、配当金や株主優待を楽しみたい^^
といった希望があっても、「個別株」や「運用管理コストが高い投資信託」はつみたてNISAでは最初から除外されているのです。
一方で一般NISAは、対象商品が広くつみたてNISAよりも自由に投資ができます。
投資中級者や上級者の方で、ある程度のリスクを許容できる場合は、一般NISAのほうが投資目的に近い運用ができる可能性が高いでしょう。
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
インデックスファンド | アクティブファンド | |
---|---|---|
収益目標 | 平均点の運用成果を目指す | 平均を上回る運用成果を目指す |
運用方針 | 経済成長に連動した運用 | プロが独自分析して運用 |
運用コスト | 低い | 高い(分析等の手間賃がかかる) |
どちらも投資信託ですが、つみたてNISAで選べるアクティブファンドは少ないです。
どちらのほうが利益を生むといった正解はありません。
ただしコストが低いという点では、インデックスファンドのほうが投資初心者向けといえるでしょう。
③一括投資ができない
つみたてNISAの3つ目のデメリットは、「一括投資ができない」点です。
ここまで説明したように、つみたてNISAは
- 少額で
- 長期的に継続して
- 積立投資
できるように政府がつくった非課税投資制度のため、
余裕資金がたくさんあるから、一気に100万円を投資に回そう!
のようなスポットでの運用方法が認められていません。
そのため余裕資金が手元に多くあり、5年間という短中期で投資がしたい場合には、一般NISAを選んだほうが投資目的に近い運用ができます。
④iDeCoより強制力が低く、成果が出る前にやめやすい
つみたてNISAの4つ目のデメリットは、「iDeCoより強制力が低く、成果が出る前にやめやすい」点です。
これは「つみたてNISA」も「一般NISA」も同じことですが、運用したお金の引き出しは自由。
iDeCoのように”原則60歳まで引き出せない”といった縛りがないので、例えば
教育費のためにつみたてNISAを利用してたけど、今月厳しいからお金をおろしちゃおう!
株価が暴落しているから、資金が減る前に現金化しておこう。
など、その時の状況で換金しやすいのです。
ただし、つみたてNISAは長期継続で積立投資をしてはじめてお金を大きく増やせる投資制度です。
そのときの家計状況や株価に流されてお金を引き出すと、結果的にあまりお金が増えないケースが多いので注意しましょう。
株価暴落が心配な方は、以下記事も参考にしてみてくださいね!
結論:デメリットより自分との相性でつみたてNISAを選ぼう!
それでは最後に、つみたてNISAについて重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
つみたてNISAは、
- 少額で
- 長期的に継続して
- 積立投資
できるように政府がつくった非課税投資制度です。
一般NISAに比べて、余裕資金が少なく中長期でお金を増やしたい人向いている制度になっています。
メリットは、
- 自動積立だから、投資の手間が少ない
- 低コスト・低リスクで始められる
- 一般NISAよりも非課税期間が4倍も長い
- iDeCoよりお金を自由に引き出せる
の4つで、投資初心者でも運用しやすいのがポイントでしょう。
一方でデメリットは、
- 一般NISAより非課税の上限額が少ない
- 一般NISAより投資対象が少ない
- 一括投資ができない
- iDeCoより強制力が低く、成果が出る前にやめやすい
の4つで、余裕資金が多く短中期でお金を増やしたい人には一般NISAのほうが向いている可能性が高くなります。
また、老後資金を貯めたい場合には、強制力があるiDeCoを選んだほうが良いケースも多いです。
以上、今回はつみたてNISAについてお話しました。
・つみたてNISAのやり方が分からない
・いくら投資に回せばいいか悩む
という場合には、遠慮なくお声かけください。
資産形成で1番大切なライフプランを作成した上で、「つみたてNISAとiDeCoのどちらを選択するか」「いくら積み立てるか」などをアドバイスいたします^^
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