【子育て中の働き方】専業主婦・パート・フルタイムは結局どれがいい?

【子育て中の働き方】専業主婦・パート・フルタイムは結局どれがいい?
  • 少子高齢化
  • 物価高騰
  • 実質賃金の低迷

など、連日ニュースやSNSなどでは、現役世代の経済的不安を加速させるワードが飛び交っています。

そんな中で、とくに

  • これから子供がほしいと考えている方
  • 現在、低年齢児を子育て中の方

は、

マネ子

専業主婦のまま家計的に問題はないのだろうか?

マネ美

パートよりフルタイムを選ぶべきか迷うけど、体力的に心配…。

と不安になることも多いと思います。

そこで本記事では、子育て世帯のサポートに積極的に取り組んでいるFP歴16年の土屋が、以下3つの内容を中心に「子育て中の働き方」について徹底解説していきます!

本記事の内容
  1. 子育て中に多い現役世代の働き方とは?
  2. 子育て中の働き方4選!メリット・デメリットは?
  3. 子育て中の働き方について迷った際の選択ポイント
土屋剛(FP)

本記事では、妊娠・出産を機に働き方の変更を余儀なくされるケースが多いママに役立つ情報に焦点をあてて情報を紹介しています。

ただ、ぜひママの大変な現状を知っていただくために、パパにも最後までご一読いただけたらと思います!

執筆・監修者

土屋 剛(つちや ごう)

  • 株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
  • 講演実績:SBI証券や楽天等のマネーセミナー講師、確定拠出年金投資教育講師
  • 保有資格:ファイナンシャルプランナー(CFP®)、日商簿記2級、一種証券外務員資格
FP土屋
もくじ

子育て中の働き方で多いのは「専業主婦」「フルタイム」?

子育て中の働き方で多いのは「専業主婦」「フルタイム」?

『国民生活基礎調査の概況(2021)|厚生労働省』によれば、児童のいる世帯における母の仕事状況は、2021年時点で以下のようになっています。

児童のいる世帯における母の仕事状況
1位:非正規雇用(パート)
37.3%
2位:正規雇用(フルタイム)
29.6%
3位:専業主婦
24.1%
4位:その他(フリーランス等)
8.9%
  • 「その他」には、会社・団体等の役員、自営業主、家族従業者、内職、その他、勤めか自営か不明及び勤め先での呼称不明を含む。

つまり、現代では75.9%」のママが働いており、専業主婦は少数派になっています。

内訳としては、非正規雇用(パート)で働くママが最も多く、次いで正規雇用(フルタイム)のママが多くなっているようです。

土屋剛(FP)

では次に、子育て中の働き方についてそれぞれのメリット・デメリットをチェックしていきましょう!

子育て中の働き方4選!メリット・デメリットは?

子育て中の働き方4選!メリット・デメリットは?

ここからは子育て中の働き方について、

  1. パート
  2. フルタイム
  3. 専業主婦
  4. フリーランス

の順に、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

①パート

子育て中にパートで働くメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
仕事・家事・育児のバランスが取りやすい
給与が少なくても、収入の柱が1本増えるので安心
程よく子供と離れる時間があるので、精神面に余裕を持てる
正社員と比べると、福利厚生や賃金の格差(ボーナスなしなど)を感じやすい
パート勤務はパパからの理解を得にくく、家事や育児負担がママに集中しやすい
住んでいる地域によっては、パート勤務だと待機児童になり、預け先が見つけるのが大変
子供が小さいと風邪で休む日が多くなり、職場の環境によって休みにくい

上記のメリット・デメリットをふまえ、子育てしながらパート勤務を続けていきたい場合には、

  1. 自治体の待機児童数の確認
  2. 幼稚園の場合は、延長保育の有無や内容の確認
  3. パパと育児・家事の分担について事前に話し合う

の3つがポイントになりそうです。

②フルタイム

子育て中にフルタイムで働くメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
収入面で不安を感じにくい
場合によっては、子育てしながらキャリアアップも望める
時短勤務・有給・育休など、正社員の福利厚生を駆使して働ける
とにかく忙しく、時間に追われて身体的・精神的余裕がなくなりがち
子供と関わる時間が少なくなり、サポートが難しいときがある
子供の風邪で有給が足りなくなるケースも多く、休む際も気まずさを感じやすい
子育てに理解がある職場でないと、結局仕事を続けるのが難しい

上記のメリット・デメリットをふまえ、子育てしながらフルタイム勤務を続けていきたい場合には、

  1. 子育てと仕事が両立しやすい環境への転職を検討
  2. パパと育児・家事の分担について事前に話し合う
  3. 時短グッズや外注サービスを積極的に活用する

の3つがポイントになりそうです。

③専業主婦

子育て中に専業主婦として働くメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
子供とゆっくり向き合う時間を取れる
子どもの急な体調不良に対応しやすい
時間的に余裕がある
収入の柱が1本になるため、緊急時の金銭的リスクが高い
専業主婦だと子どもの預け先を見つけるのが難しく、復職の難しさがある
1度退職するとキャリア形成が難しくなり、再就職時に良い条件の職場を見つけるのが難しい
子供と1対1の生活になりやすく、閉塞感を抱きやすい
生涯稼げる額に大きな差がつく(フルタイムと比べて約1億円)
育児や家事負担がママに100%かかるケースが多くなる

上記のメリット・デメリットをふまえ、子育てしながら専業主婦を続けていきたい場合には、

  1. 家計の見直しを行う
  2. ライフプランを作成して、長期的な資金計画を立てる
  3. ママとして過ごす以外の時間を確保する方法をパパと具体的に話し合う

の3つがポイントになりそうです。

④フリーランス

子育て中にフリーランスとして働くメリット・デメリットは、以下のとおりです。

メリットデメリット
子どもの体調不良、通院などのときに会社に連絡する気まずさがない
保育園や幼稚園からの急な呼び出しも柔軟に対応できる
自分のキャパシティに合わせて仕事量を調整できる
自分の頑張り次第で収入を上げることも可能
子供としっかり向き合う時間も作りやすい
子どもの体調不良が長引くと、仕事の進み具合に支障が出る
月によって収入にバラつきがあり、不安定
正規雇用に比べると、ボーナス・福利厚生・有給などがないので格差を感じやすい
ある程度のスキルや専門性がないと、正社員と同等以上稼ぐのは難しい
すべて自己管理になる(仕事のスケジュール・お金・事務作業などについて)
フリーランスはパパからの理解を得にくく、家事や育児負担がママに集中しやすい

上記のメリット・デメリットをふまえ、子育てしながらフリーランスを続けていきたい場合には、

  1. パパと育児・家事の分担について事前に話し合う
  2. ママにもしものことが起き、収入が減った際の資金計画を立てる

の2つがポイントになりそうです。

土屋剛(FP)

では次に、「結局どうやって子育て中の働き方を決めれば良いのか?」について悩んだ際のポイントを紹介していきます。

子育て中の働き方について迷った際の選択ポイント

子育て中の働き方について迷った際の選択ポイント

結論からお伝えすると、子育て中の働き方に正解はありません。

なぜなら、以下のような前提条件の違いによって、ベストな選択はご家庭でそれぞれ異なってくるからです。

子育て中の前提条件の違い(例)
  • パパの勤務条件(何時まで働くのか、休みは多いか、とりやすいか)
  • 近隣に子育てや家事に協力してくれる親族等はいるのか
  • 現在勤めている職場が、産後も働きやすい環境・立地なのか
  • 待機児童が多い地域ではないか
  • 仕事を辞めても、家計に余裕はあるのか
  • 何人子供を育てる予定なのか
  • パパと家事や育児の分担や方向性について話し合えているか など

ただし、子育て中の働き方に正解はないものの、

  • ライフプランを立てて、長期の見通しをつけたり
  • パパと事前に話し合い、ママが働きやすい環境を整えたり

することで、子育て中の働き方について選択しやすくできます。

そのため、子育て中の働き方について迷ってしまった場合は、

  1. ライフプランを立てる
  2. ライフプランに合わせ、「家計の見直し」「お互いの働き方」「家事・育児の分担」について夫婦で話し合う
  3. 子育てしながら働くのに必要なツールやサービスを調べて取り入れる

の順に動き、家計に必要なお金やご家族の人生の優先順位を見える化(数値化)した上で、どんな働き方を選べばいいのか具体的に考えてみると良いでしょう!

ライフプランとは?

ライフプランとは、

  • 結婚
  • 出産
  • 住宅購入
  • 車の買い替え
  • 子どもの進学

などのライフイベントについて、お金の面も含めて具体的にシュミレーションした人生計画のことです。

ライフプランを長期目線で作成することで、

  • いつお金が
  • どんなタイミングで
  • どのくらい必要になるのか

を大まかに把握できるため、ママもしくはパパがいつからどんな働き方をすれば、家計や家族生活に問題がないのかがわかるようになります。

土屋剛(FP)

物価高騰や実質賃金の低迷が叫ばれる日本だからこそ、ライフプランを作成して現実的に必要なお金を具体的に把握し、金銭面の漠然とした不安をなくすことが重要です。

子育てや老後にいくら必要なのかがわかれば、おのずとご家庭に必要な働き方(収入)も選びやすくなりますよ!

結論:子育て中の働き方は計画的に決めて動くのがおすすめ!

それでは最後に、子育て中の働き方について重要なポイントを簡単におさらいしていきます。

本記事のまとめ

2021年時点の子育て中のママの働き方で多いのは

  • 1位:非正規雇用(パート):37.3%
  • 2位:正規雇用(フルタイム):29.6%
  • 3位:専業主婦:24.1%
  • 4位:その他(フリーランス等):8.9%

となっています。

その上で、子育て中は主に

  1. パート
  2. フルタイム
  3. 専業主婦
  4. フリーランス

それぞれのメリット・デメリットを比較した上で、ご自身の生活や子育て状況にあう働き方を選ぶのが重要です。

また、子育て中の働き方について迷ってしまった場合は、

  1. ライフプランを立てる
  2. ライフプランに合わせ、「家計の見直し」「お互いの働き方」「家事・育児の分担」について夫婦で話し合う
  3. 子育てしながら働くのに必要なツールやサービスを調べて取り入れる

の順に動き、家計に必要なお金やご家族の人生の優先順位を見える化(数値化)した上で、どんな働き方が選べばいいのかを具体的に考えてみると良いでしょう!

以上、今回は子育て中の働き方についてお話しました。

土屋剛(FP)

「経済的不安があって働きたいけど、ライフプランの作成に自信がなく計画が立てられない」という場合は、FPとして全力でサポートにあたりますのでお任せください。

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