- つみたてNISA
- iDeCo
など、昔よりも投資が身近に感じる制度が増えましたよね。
中には、
つみたてNISAとiDeCoの枠は、上限まで使い切ってしまった。
次はどこに投資すればいいんだろう?
とお悩みの方もいると思います。
そこで本記事では、FP歴16年の土屋が「つみたてNISAとiDeCoの次の選択肢」について、以下4つのポイントをまるっと解説していきます。
NISAの新制度については、この記事をチェック
- 次の選択肢を考える際の3つの前提条件
- つみたてNISAとiDeCoの次の選択肢3選
- 余剰資金を金融投資に使うなら?
- 次の選択肢を考える際の注意点
ぜひ、参考にしてくださいね!
土屋 剛(つちや ごう)
株式会社FCTGファイナンシャルプランナーズ:代表
つみたてNISAとiDeCoの次を考える際の3つの前提条件
つみたてNISAとiDeCoの次の投資先を考える際には、
- つみたてNISAやiDeCoは上限額まで使い切っているか
- 自分以外の家族のつみたてNISAやiDeCo枠も利用できているか
- 生活防衛資金を確保できているか
の3つの前提条件を満たしているかを、先にチェックするのがおすすめです。
特にNISAは2023年度の税制改正で、「2024年から年間投資上限額が拡大される」という話も出ています。
今後、年間40万円以上(月額約3.3万円以上)の非課税枠を使って投資できるようになる可能性も高いので、最新情報をチェックするようにしましょう。
仮に収入がなくなっても、一定期間は生活できる貯金のことです。
目安として、
- 会社員:生活費6ヶ月分くらい
- フリーランス:生活費1年~2年分くらい
あると安心ですよ!
では次に、上記の前提条件を満たした方向けのおすすめ投資先を3つ紹介していきますね!
【おすすめ3選】つみたてNISAとiDeCoの次の選択肢
つみたてNISAとiDeCoの次の選択肢でおすすめなのは、
- 自己投資
- 事業投資
- 金融投資
の3つです。
それぞれどういう違いがあるのかお話していきますね!
①自己投資
自己投資とは、自分自身への投資のことを指します。
具体的には、
- 資格取得や勉強にお金を使ったり
- 健康のために食費やジム代を捻出したり
- 経験を増やすために海外留学したり
するために使うお金のことです。
つみたてNISAやiDeCoのように、お金を運用することはできません。
しかし、自己投資することでご自身の能力を伸ばして、年収アップにつなげられる可能性があります。
これまでお金を貯めることに精一杯で、自分にお金をかけてこなかったという方は、ぜひ余剰資金で自己投資を検討してみてくださいね!
②事業投資
この記事で紹介する事業投資は、起業・副業など自分のビジネスのためにする投資を指します。
具体的には、
- 余剰資金を元手に、新たなビジネスをはじめる
- 副業を効率的に進めるために、新たな機材やサービスを導入する
などのために使うお金のことです。
こちらも、つみたてNISAやiDeCoのように、お金を運用することはできません。
しかし、事業投資をすることで、昇進に頼らず収入を増やせるようになります。
今している仕事でこれ以上の収入アップが見込めない場合などは、ぜひ余剰資金を起業や副業に使うことを検討してみてくださいね!
③金融投資
金融投資とは、これまでのように株式や債券などに投資してお金を運用することを指します。
というのも、つみたてNISAやiDeCoは年間投資上限額を超えてしまった場合でも、課税口座でさらに投資枠を増やすことが可能だからです。
そのため、
- 自己投資
- 事業投資
にお金を使う予定はない方は、余剰資金をさらに金融投資に回すことで、銀行にお金を眠らせておくよりもお金を増やせる確率が高まります。
では次に、つみたてNISAとiDeCoの次に金融投資する場合の投資先を紹介していきます。
つみたてNISAとiDeCoの次に金融投資をするなら?
つみたてNISAとiDeCoの次に金融投資をする際に、どの投資方法を選ぶか迷ったら、まずは
- 積立投資の額をさらに増やす
- 個別株(高配当株)に投資する
- 債券に投資をする
の3つから検討してみるのがおすすめです。
それぞれの違いについて、簡単に説明していきますね!
積立投資の額をさらに増やす
つみたてNISAとiDeCoの次におすすめな1つ目の金融投資法は、「積立投資の額をさらに増やす」です。
具体的には、iDeCoやつみたてNISAで購入している優良なファンド(投資信託)を、さらに買い増ししていきます。
すぐに使えるお金が手に入るわけではありませんが、世界経済が成長する限り、長期目線で資産総額を増やせる可能性が極めて高いです。
投資タイミングを読んで売買する必要がないため、
- 投資の勉強に時間をかけたくない
- ほったらかしでもお金を増やしていきたい
とお考えの方におすすめの投資スタイルになります。
また、どちらがいいかは一概に言うことはできませんが、余剰資金をつみたてNISAやiDeCoで投資していた
- インデックスファンドではなく
- アクティブファンドに回す
のもおすすめでしょう。
というのも、インデックスファンドは低コストで市場並みの運用成果を狙える一方で、アクティブファンドはより大きなリターンが獲得できる可能性があるからです。
つみたてNISAやiDeCoで選べるアクティブファンドは、少ないです。
しかし、課税口座であれば選べるファンド(投資信託)の選択肢も広がりますよ!
インデックスファンドとアクティブファンドの違い
インデックスファンド | アクティブファンド | |
---|---|---|
運用目標 | 平均点の運用成果を目指す | 平均を上回る運用成果を目指す |
運用方針 | 経済成長に連動した運用 | プロが独自分析して運用 |
運用コスト | 低い | 高い(分析等の手間賃がかかる) |
個別株(高配当株)に投資する
つみたてNISAとiDeCoの次におすすめな2つ目の金融投資法は、「個別株(高配当株)を購入してみる」です。
先程説明した積立投資とは異なり、個別株(高配当株)の購入は、株価の成長に応じて年に1回〜2回ほど配当金(現金収入)を得られる可能性があります。
そのため、
- 長期目線で総資産を多く増やすよりも
- 短期目線で家計に入るお金を少しでも増やしたい
方にはおすすめの投資法です。
ただし、高配当株には落とし穴も多く、自分で銘柄を選定する眼やスキルが必要になります。
投資初心者には、難易度が高いです。
また、個別株(高配当株)には、
- 配当金をもらうたびに税金がかかる
- 元手金が少ないと、分散投資(複数の銘柄購入)が難しくリスクが高い
- 業績が悪化すると株価も下がるうえ、減配や無配になることがある
といったデメリットもあるので注意が必要になります。
余剰資金を個別株(高配当株)の購入に充てる場合には、資産運用の本を買うなどして投資知識を先に身に付けておくのがおすすめです!
また、価格が大きく下がる可能性があることも覚悟しておきましょう。
債券に投資をする
つみたてNISAとiDeCoの次におすすめな3つ目の金融投資法は、「債券に投資をする」です。
債券に投資するとは、
- 投資家が国・地方自治体・企業などに
- お金を貸している間に利息を受け取り
- 満期が来たら資金が返却される
といった仕組みの投資方法になります。
具体的には、
- 銀行にお金を預けるよりも、高い利息を受け取れる可能性が高い
- 保有するだけで利息を受け取れるので、売買のタイミングを読む必要性が低い
- 中途売却で利益を得られる可能性もある
- 基本は満期が来たら貸していた資金が返却されるので安心
といったメリットがあります。
一方で、
- お金を貸す相手の信用度を調べないと、貸したお金をすべて失うリスクもある
- 中途売却で損する可能性もある
- 外貨建て債券は円高時に為替変動で損する可能性がある
- 購入できる場所や種類が限られている
などのデメリットもあるため、やはり債券に投資をする前には、ご自身で債券への理解をある程度深めておく必要性が高いです。
では次に、上記などの金融投資からどの投資方法を選ぶか迷った場合にどうすればいいのかを紹介していきます。
どの投資方法を選ぶか迷ったら?
投資目標やリスク許容度によって、おすすめの投資法は異なります。
一定の投資知識やスキルが必要になる投資法もあるため、
- 投資の勉強をする余裕があるか
- 積立投資よりもリスク(損する確率)が上がっても問題ないか
- いつどのくらいお金を増やしたいのか
によって、ご自身にあう投資法を選んだほうが良いです。
また、専門家でもそれぞれの投資法への捉え方は人によって変わります。
まずは投資関連の本を複数読んで、多角的な視点や知識を身につけてから、ご自身にあった投資法を選んでみると良いでしょう。
とはいえ、自分で投資方法や金融商品を選ぶのはハードルが高いと感じる方も多いと思います。
そういった場合には、FP相談を利用して、
- ライフプラン
- 余剰資金の額
- 現在の家計状況
- ご自身の性格やタイプ
を分析してもらい、金融の専門家にアドバイスしてもらうのもおすすめです。
以下記事もあわせて読み、ぜひ信頼できるFPを探してみてくださいね!
つみたてNISAとiDeCoの次の投資先を探す際の注意点
できるだけリスクを減らして、余剰資金を運用したい場合には、歴史ある投資法の中から投資先を選ぶのがおすすめです。
なぜなら、
- FX
- 仮想通貨
- ビットコイン
など、そのとき流行っている新しい投資法は、
- いきなり制度やルールが変更されたり
- 値動きが激しかったり
する関係で、大損する可能性が高いからです。
そういった特性から、上記のような投資先は「投資」ではなく「投機(ギャンブル)」だと言われたりもします。
もちろん「余剰資金だから損をしてもいい」といった場合には、新たな投資法に挑戦してみるのもアリです。
色々な投資法があるので、ぜひご自身の投資スタイルにあうものを見つけてくださいね!
結論:つみたてNISAとiDeCoの次は人それぞれ
それでは最後に、「つみたてNISAとiDeCoの次の選択肢」について、重要なポイントを簡単におさらいしていきます。
つみたてNISAとiDeCoの次の投資先を考える際には、
- つみたてNISAやiDeCoは上限額まで使い切っているか
- 自分以外の家族のつみたてNISAやiDeCo枠も利用できているか
- 生活防衛資金を確保できているか
の3つの前提条件を満たしているかを、先にチェックしましょう。
その上で余剰資金がある場合には、
- 自己投資
- 事業投資
- 金融投資
の3つの選択肢から、投資先を選んでみてください。
もし余剰資金を金融投資に使う場合には、ご自身の投資目的やリスク許容度にあわせて、
- 積立投資の額をさらに増やす
- 個別株(高配当株)に投資する
- 債券に投資をする
の3つの投資方法の中から選んでみるのがおすすめです!
以上、今回はつみたてNISAとiDeCoの次の選択肢についてお話しました。
国の制度変更などもあり、今後の投資の選択肢はどんどん増えていきます。
選択肢の多さに迷ってしまった場合には、金融の専門家視点でアドバイスやサポートも可能です。
お気軽にご相談くださいね^^
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